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日々の生活に文化的体験を!日本を感じるミュージアムがもたらしてくれる子どもと大人の心的変化とは!?

・文字を未だ読めない子どもと巡る「相田みつを美術館」

1歳8ヶ月の子どもとお家で過ごすには元気過ぎて間が持たなくなってきたため、週末には家族みんなでどこかしらに出かけるのが日課になってきた。
それに付随して「週末はどこにお出かけしようかな?」と考える時間も増えてきた。お出かけ場所の選択肢として重視しているのが、移動時間が1時間以内であること。そして、まだ子どもが行ったことがない場所に試しに行ってみるということだ!

そんな中で今回は、この1ヶ月以内に訪れた文化的体験としてのミュージアムを3ヶ所ご紹介したい。また、こうしたミュージアムに行ったことで子どもと我々大人の中にどんな心的変化があったのかを振り返ってみたいと思う♫
まず最初のミュージアムは、禅のこころを記した詩人で能書家の相田みつをさんの作品が展示されている「相田みつを美術館」⬇︎

こちらの美術館に関しては夫がかなり珍しく自分から「行ってみたい!」と発案して、家族3人全員がはじめて訪れたのだ。
その結果、夫は美術館に足を運んだ後に家の中で「あいだ!みつを!ナハナハ!」(言葉で説明すると恥ずかし過ぎるが「せんだ!みつお!ナハナハ!」に語感が似ているという単純な理由により)と何の前触れもなく言い出し、一人でケラケラ笑うほど鑑賞の余韻に浸っていた美術館のようだった。笑。
あまり「禅」や「書」「詩」には興味をもたない夫も「にんげんだもの」で世の中に広く認知されている相田みつをさんの詩に関してだけは子どもの頃から強く印象に残っているのだそうだ。たまには詩に触れ、子育てと仕事と忙しい今を振り返り、自分の中で咀嚼をしたいと感じたのかもしれない。(あくまで、かもしれない予想。笑)

「相田みつを美術館」は、東京国際フォーラム地下1階にあってJR「有楽町駅」「東京駅」から徒歩5分以内とアクセスも良い!料金は、一般・大学生以上が1,000円で未就学児は無料となっている。

なお、今回ご紹介する3つのミュージアムは全て、葛西臨海水族園【参照ブログ:https://life-careerblog.com/tokyo-sea-life-park/】に行ったときにも利用したぐるっとパスを利用しているので、追加の入館料は一円もかかっていない♫

「相田みつを美術館」は2003年に銀座から東京国際フォーラムに移転したということで、館内も綺麗でおしゃれな設計の美術館だった!こちらが館内図⬇︎この日は第2ホールでは企画展がやっていたが、相田みつをさんの作品を観ることができるのは第1ホールの第1〜第5展示室内がメインだった。


館内は写真撮影できる場所が限られていた。まず撮影できのが入口【館内図1】から入って目の前のスペース。こちらには、相田みつをさんの大きな写真と有名な作品のレプリカ、そして大きな井戸があった。
井戸には仕掛けがあって、井戸を覗くと相田みつをの書と映像のコラボレーションを観ることができた。
子どもは、入口から小上がりになっているこちらのスペースを「うわぁ〜」と行ってぐるっと歩き出し、不思議そうに探索をしていた⬇︎えっさんは、作品に目を通しながら今を振り返りつつ、息子にはこれから先どんな言葉や詩が心の琴線に触れることになるのだろうと思いを巡らせていた。
また、最近よく誰かが話す言葉をリピートするようになった子どもに詩を読んで伝えることで、言葉の意味がわからなくてもその言葉がもつエネルギーや心地よい響きが伝わると良いな〜と感じた。

Photo byえっさん

こちらは【案内図2】の通路⬇︎通路側にも洞窟のような空間がいくつかあって、その洞窟内に腰かけて映像を見たりしながら相田みつをさんの作品について理解を深めていくことができたりと洗練された空間演出がなされていた。

Photo byえっさん

展示室に入る空間の前には、座って休むことができるスペースもあって、作品鑑賞後にも余韻を楽しめるようにする工夫なのか館内に余白ある空間が設けられている設計がとても素敵だな〜と思った⬇︎

Photo byえっさん

こちらのスペースには、水書板もあって子どもが生まれてはじめて筆をつかう貴重な機会にもなった(*^▽^*)

Photo byえっさん

今回、訪れたタイミングでの企画展のテーマが「うつくしいものを」だったので、「うつくしいものを美しいと思えるあなたのこころがうつくしい」という作品と記念撮影することができた⬇︎
相田みつをさんの詩は、今ここにいる自分自身を勇気づけてくれたり、気持ちを楽にしてくれたりと心が軽やかになる詩が多いな〜と個人的には感じている。また、そうでありたいと理想を描ける前向きなモチベーションも醸成してくれる。
現在、イヤイヤ期真っ只中の子どもといつも一緒にいるとつい「〜しないよ!」といった否定的な語りかけをしがちなので、こうした詩にふれることでもっと子ども自身が前向きになれる言葉かけを意識しようという気づきにもなった。

Photo byえっさん

美術館内にはおしゃれなカフェもあって、コーヒーやハーブティー、ソフトドリンクが各300円と立地を考えると良心的な価格で楽しむことができた⬇︎

Photo byえっさん

実際のカフェスペース【案内図5】がこちら⬇︎とってもゆったりとしていて、作品を鑑賞した後に余韻に浸るにも良さそうだな〜と感じた。
カフェスペースの隣りにはショップ【案内図7】もあって、ポストカードもたくさん売られていた。その中から子どもにも好きなようにカードを選んでもらって、選んだカードを購入した。いつか意味を理解できるようになったときに自分が選んだ「いのち」という作品を、どう感じるのかが今からドキドキでもある。

Photo byえっさん

今回、「相田みつを美術館」にお邪魔したことで子どもには作品の意味が理解できなくても、詩と言葉そのものがもつプラスのエネルギーをあるがままに感じたり、筆をつかって書く体験することができたりと丁寧に言葉と触れ合う体験になった!また、えっさんにとっても子どもへの語りかけや働きかけをする上で、勇気づけになるような言葉を使うきっかけを与えていただいたように感じた^^

・東洋はもちろん日本のイメージを持たない子どもと巡る「東洋文庫ミュージアム」

続いては、JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分のところにある「東洋文庫ミュージアム」に訪れたときのお話⬇︎

訪れた日は気持ちの良い晴天だったので、「東洋文庫ミュージアム」からほど近い六義園【参照ブログ:https://life-careerblog.com/rikugiengarden/】にも立ち寄ったりと、自然の中を散策も楽しむことができた休日らしい休日だった!!

「東洋文庫ミュージアム」は、東洋学の専門図書館、研究所で一般の人たちにも東洋学について興味を持ってもらうことを目的として1924年に設立されたそうで、その歴史はもうすぐ100年に届こうとしている。
もともと三菱第3代総帥の岩崎久弥氏のコレクションからスタートしたそうだ。そんな経緯もあることから、えっさん自身は三菱商事の株主特典として無料招待券が配られたことをきっかけに、ミュージアムの存在を知ることになった。しかし、訪れたのは今回がはじめてだった。
六義園の入口からの距離は徒歩で1分〜2分くらいだろうか。もう10回以上は六義園に足を運んでいるのに、こんな立派な建物が近くにあることにこれまで気が付かなかった。こちらの建物⬇︎は、2011年に建替られたもので館内には「日本一美しい本棚(写真⬆︎)」があることでも有名なミュージアムだ。なお、通常の入館料は、一般900円で未就学児は無料となっている。

Photo byえっさん

ミュージアムに併設されているカフェレストランも本格的で、とてもおしゃれだった。その名も「オリエント・カフェ」は、岩崎久彌氏が農場主だったことでも知られている小岩井農場が運営しているカフェレストランで、樹齢115年という杉の木を切り出して作ったお重が特徴的な文庫型ランチがあったりとオリジナルのこだわりが詰まったランチも楽しむことができる!

Photo byえっさん
Photo byえっさん


このレストランの立地自体が静かな落ち着いた環境にありながら、広い中庭ものぞめる場所に佇んでおり、食材や調理にもこだわっている!実際にランチだけしにこの日とは別日大切な友人たちと訪れたのだが、写真上の文庫ランチ(マリーアントワネット 1日10食限定 2,200円)はどのお品もとてもおいしかったのでとてもおすすめだった♫

Photo byえっさん

建物内も開放的な設計で、子どもは階段を登った先にあった約9mの本棚にとても興奮していた!!
これまで図書館で多くの本を見かける機会はあっても、こんなアート作品のような本棚に出逢う機会はなかった。読むことが目的ではない魅せる本を観る体験も、本との触れ合い体験の1つとして純粋に好奇心が刺激された。

本棚以外にも、展示物を保護することを目的に照明を落とした展示空間「回顧の路(みち)」⬇︎もあり、子どもにとっても歩くのが楽しい空間演出もあった。
ガラス張りの床面は覗いてみると底が深く見える仕掛けになっていて、息子はガラス面ではなく石が敷き詰められた箇所をあえてゆっくりと慎重に歩いていた様子をみて何だか成長を感じた!
ただ、この日は館内が想像以上に混み合っていたこともあって子どもの手をつなぎながらの鑑賞となった。
そのため、なかなか立ち止まってゆっくりと貴重な書籍の展示を読んだりすることはできなかったので、返ってこうした洗練された雰囲気を堪能する時間として印象に残った。

Photo byえっさん

ちなみに書籍の中には、「源氏物語」や「古事記」など誰もが名前だけは知る有名な書籍や国の重要文化財に指定されている書籍など貴重な本の展示もあった。
こうした悠久の時の流れを感じる空間で、自分達の歴史を東洋という概念の中で捉えられる時間を過ごせる貴重な体験だった。今回の体験を通じて、改めて今を生きる我々が子どもたちに遺せる「知」の財産というのは何なのかということを突きつけられたような気もした。
訪れた後の心的変化としては、日本の言葉と歴史にも真摯に向き合って今をより心豊かに活きるヒントを現代のビジネス本だけではなく、歴史ある書籍からも学ぼうという意欲が湧いてきた。
また、子どもがもう少し大きくなったときに日本の言葉や歴史に心静かに向き合う時間を過ごす場としても、とても素敵な空間だったな〜と感じた。本との出逢いは読むだけではないことに気づかせてくれた場所でもあったように思う♫

・大正って?令和生まれの子どもと巡る「下町風俗資料館」

そして、最後にご紹介するのがJR・東京メトロ各線「上野駅」から徒歩5分の場所にある「下町風俗資料館」⬇︎

こちらは「上野動物園」の弁天門を出てから歩いてすぐの場所にある。今はありがたいことに事前の予約なしで気軽るに入場ができるようになった動物園の帰りに立ち寄ることにした!
上野動物園(動物園もぐるっとパス適用で料金はかからなかった)も今回で子どもと一緒に行くのは3回目ということで、我々親のほうもだいぶスムーズに回れるようになって散歩感覚で楽しむことができた。
弁天門の出口から真っ直ぐ歩いていくと滑り台やブランコもある公園もあって、公園でも少し遊んでから資料館に着いたので子どももややお疲れの様子だった。
それでも、「下町風俗資料館」の館内はそこまで広くないので最後まで鑑賞することができたのは良かった^^

館内図は、こちら⬇︎大正時代の江戸情緒の名残りを感じさせる東京・下町の街並みを再現している資料館で、1980年にこちらの不忍池畔に開館している。料金も今回ご紹介したミュージアムの中では一番お手頃で一般300円で、未就学児は無料となっていた。
ぐるっとパスを利用するなら、今回のように動物園とセットで行くと合計で一般900円/人相当が追加費用なく楽しめるのでおすすめだった。

Photo byえっさん

1階にある駄菓子屋さんをはじめ古き良き下町の家屋が再現された街並みをぐるっと見てから、2階へ。
2階まではエレベーターで行くと、すぐ目の前に伝統工芸の先生の実演会も実施されていて、子どもは木彫りの猫を作っている実演者の方の手元をじっと集中して眺めていた。
実演をされていた方も、近くで座ってみていた息子に工芸作品を直接もたせてくれたり話しかけてくれたりと大変親切にしていただいた。また、彫刻刀を近くでみる機会になったりと新鮮な時間を過ごすことができた。
伝統工芸もまだまだ自分でトライするには早すぎる年齢なので、こうしてまずは実際に作品を作っている人の姿を近くで観察することができる機会がとてもありがたく感じた。

他にもブリキでできた新幹線や車にもとても興味を示していたが、体験としてはこちらの実際の銭湯で使われていた番台(畳敷き)の上に直接座れる体験をとても喜んでいた。高いところに登ることがやはり好きなので、何をするところかは理解していないものの一人でしばらく座って、離れようとしないところを下に連れ戻すのに苦労した(´-`)

Photo byえっさん

子どもは令和生まれなので、大正・昭和はもちろん平成すら経験をしたことがない。
えっさん自身は昭和生まれだが、自分が生まれるよりもずっと前のレトロな街並みがなぜか懐かしく、哀愁を感じて大好きなのだ。
えっさんと同じように、子どももいつかこうした空間の魅力を感じるときがくるのだろうかとふと考えた時間でもあった。昔の平和で、子どもたちの笑い声でも聞こえてきそうな下町情緒に触れたことで、子どもの日常にも日本に昔からある紙風船やけん玉をはじめアナログなおもちゃで遊ぶ体験をもっと取り入れてあげたいなと感じた。
古くからあるけれど廃れずに良いものは世の中にいっぱいある。そうしたものの価値に気づけるアンテナを立てておくことで、普遍的なものの価値に気づける力も身に付くのかもしれないなと思いながら「下町風俗資料館」を後にしたのだった。完。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

まだ子どもの理解が難しいミュージアムの場にただ一緒に訪れてみるというのもなかなか面白い体験になった。子どもがまだ意味を理解することができないミュージアムの展示であっても、体験そのものから受けるインスピレーションは子どもの表情をみていて内的な刺激が大きいように感じた。また、訪れた大人の心にも何かしらの変化があり、その心的変化は自分自身はもちろん子どもにとってもプラスのエネルギーが伴う変化である可能性が高いのではないだろうか。

2 COMMENTS

クレヨンしんちゃん

相田みつを美術館の記事読ませてもらいました〜
とても雰囲気がある場所で、ひとつひとつの言葉に感銘を受けますよね。
私は中学生の頃あたりに初めて美術館に行って以降、相田みつをのプチマニアです✍️
我が家のお手洗いには相田みつをの日めくりカレンダーがぶら下がっています(・∀・)
最近行けていないので、この記事をきっかけに久し振りに行ってみようかな〜〜なんて思っています🍀

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えっさん

クレヨンしんちゃんさん
いつも素敵なコメントいただき、本当にありがとうございます( ; ; )
相田みつを美術館の雰囲気、とっても素敵でした。なんだか、プラスのエネルギーをもらえる感じです。
プチマニア!!って表現が、ツボです。
日めくりカレンダー良いですね〜子どもにも知らず知らずに陽のエネルギーが伝わりそう(*^▽^*)
わ〜そんな風に思っていただけて嬉しいです!!
日々お忙しい毎日かと思いますので、振り返りしたくなる場所があるって尊いですよね!!
良い時間になりますことを心から願っています♫

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