・子どもに中学受験をして欲しい親の本音!
新卒の同期で仲が良い友人たち6名と友人の子どもたち3名の総勢9名で、先日とっても久しぶりに新卒で入社した企業の本社がある新宿に集まった!!もう15年以上の付き合いとなる仲間たちだ。
新宿に来ることが久しぶりの友人も多く、コロナを経て刻々と移り変わる街並みにもお互いに「いや〜浦島太郎だわ」などと感想を言い合った。笑。
今回の集まりの目的は、友人の一人が旦那さんの仕事の関係でもうすぐ南米コロンビアに1歳の子ども連れで旅立つので、友人の送別会だったのだ。送別会の場所はコロンビアの公用語はスペイン語だからという理由ではなく、「美味しそう♫」なランチという理由でスペイン料理【ミゲルフアニ:https://www.zato.co.jp/restaurant/migueljuani/migueljuani_shinjuku/】を予約してくれて、天気も良かったのでテラス席にてみんなでワイワイご飯を食べることに♫⬇︎
会うのが数年ぶりの友人たちもいて、まずはこうしてみんなと対面で会えたことに心から喜びを感じた(*^^*)
みんなの状況(5人が子育て中のママでもある)も様々で、個々の近況の話を聞けるのがとても楽しかった♫
働き方としてもフルタイム勤務の友人もいれば、時短の友人もいるし、仕事をしていない友人もいた。
そして、子どもがすでに小学生の友人もいれば、息子と同じ1歳〜2歳という友人もいた。そのため、子育てに対する価値観や現在の悩みも多様でとても新鮮な学びもあり、貴重な話も聞くことができた時間だった。
普段からよく会う子どもがいるママたちとは、子育てに対する価値観がとても似ていたので、自分にとっての「当たり前」を疑うことがなかったのだが、久しぶりの友人を通じて今回はまた異なる価値観を知ったり、視点を得る機会になったのだ。
例えば、えっさん自身は以前からブログでも何度もお伝えしているように中学受験に対しては、様々な観点から子どもには目指してほしくないと思っており【→https://life-careerblog.com/education-for-kids/】、よく会う友人たちとも従来型の偏差値をベースとした中学受験を前提としない子どもがワクワクできる他の進路の選択肢を検討したいという発想が同じなので、「他の親たちが、どういう理由で我が子の中学受験を考えているのかその本音を聞いてみたい」ということをよく話していた⬇︎
そんな中で今回、小2の子どもをもつ友人が上の子だけは中学受験を考えているという貴重な話を聞くことができ、その理由についても納得感があったのだ。
友人曰く、「下の子は友だちとのコミュニケーションの取り方や日々の生活の様子なんかを見ていても、今後をあまり心配はしてなくて、中学受験をしなくても良いと思っているんだよね。だけど、上の子は先日学校の先生から『●●くんは、お勉強も生活態度も・・・』といった苦言めいた話をされて、中学受験を真剣に考えるようになった。上の子の個性を考えるとこのままの環境で、中学に行ったら内申点なんかを考慮すると高校受験に苦労するのではないかって危機感があって。であれば、中高一貫校に入学したほうが、本人のこれからを考えると良いのではないか」と考えたのだそうだ。
友人のスタンスとしても、本人が受験をやりたくないと言えばそれを強制するつもりは一切なくて、本人の意思が中学受験に向かうように環境を整えたり、日々の会話の中で意欲を醸成していきたいという話をしていた。
その話を聞いて、えっさんも新しい視座を得た。
子どもの個性として人の話を集中して聞くことが性に合わなかったり、普段から興味関心があちこちに行く子どもがいたとして、公立小学校の環境だと先生からの苦言程度はあっても、そのままでも日々が成立してしまう可能性が高い。
けれど、塾という新しい環境を日常に組み入れることで、みんなが話を集中して聞く雰囲気の中に身を置かせてみる。強制的にでも先生の話を聞かざるをえない状況下で指導を受けるという緊張感ある環境を与えてみる。その環境下で子どもが変わるのかをみてみたい。また、そうした姿勢を身につけた先に高校受験をしなくていい環境があるのは、子どもの個性を考えると良いのではないか。
そう考える中で、中学受験を選択肢として子どもの日々の様子に寄り添って検討している友人の話には説得力があった。
えっさん自身のスタンスとしては、息子の従来型の中学受験は検討していないものの、親が中学受験を検討していることを悪いとは一切思わないのだ。
塾に通う時間を、本来の子どもがもつ魅力的な個性と創造性を発揮できる時間として、トライ&エラーをたくさんすることに費やして欲しいという思いはある。けれど、目標に向かって集中して努力をするという姿勢が中学受験を通じて身に付くのであれば、その力はこれからを生きる上では役に立つ能力だと思うし、そうした環境を日常の中に作りやすいというところに中学受験の意義があるという考えは尊重していきたい。
いずれにしても、やはり大事なのは親が子どもにそうした自分の価値観を強制したり押し付けたりしないこと。そして、どんな選択肢を検討していたとしても、それは子どもの個性を熟慮しての選択肢であるという前提が何よりも大事なのではないかと感じた。
・コロンビアでの子連れライフって?
さて、そんな中学受験のリアルな本音も聞けた中で、この日の主役であるコロンビアに旅立つ友人の子育て環境についての話にも、はっとするものがあった。
友人の旦那さんはすでにコロンビアに赴任しているものの、友人はコロナ禍での子どもの出産が重なって出国を遅らせていたのだ。
南米の北側に位置するコロンビアには、日本からの直行便はなく北米の都市を経由して行くのが一般的。他にもメキシコ、ヨーロッパを経由して最短でも約19時間30分ほどかかる。乳幼児を連れて、ほぼ丸1日がかりの飛行機を乗り継ぎながらの移動になるのだ。
公用語は、スペイン語で英語はほとんど通じない。
日本人のコロンビアに対するイメージは「コーヒー」が一番にきて、次に「ドラッグ」などあるかもしれないが、近年 治安も徐々に良くなってきており人々は総じて陽気で、美しい海や山々⬇︎、色彩豊かな街並みなど観光地としての魅力も注目されている。
けれど、子連れで滞在するにあたり日々を過ごす上では日本に比べて治安の上で注意しなくてはならないことが多い実情について貴重な話も教えてもらった。
基本的に会社側の方針もあって、住居(マンション)からの移動はボディガード付きの送迎車を手配することになっている。また、子どもが遊ぶような外の公園にも警官がいたり警備が厳重なのだそうだ。
そのため、一回一回送迎車を呼ぶ手間やその後の公園での過ごし方などを考えると乳幼児の子どもを連れて外に遊びに行くのは億劫になるという話もしていた。
こうした治安の事情もあって、マンションの屋上には子どもが遊べるジャングルジムなどが設置された公園があることも多いのだそうだ。保育園には2歳から預けられるようだが「今のところ滞在中は、基本的には部屋の中とマンションの屋上との往復で子どもと過ごすことが多くなりそう」とも話をしてくれた。
近くに大きなショッピングモールもあるとのことで、スペイン語を話せる旦那さんと一緒に休日はスーパーなどに買い出しをする予定のようだ。
平日についてはビザの関係で友人は就労ができないため、基本的に日中は子どもと一緒だと言っていた。
今まさに情報収集をしながら、どんな風に遊んだり過ごしたりするのが子どもにとっても自分にとってもストレスがなく楽しく過ごせるのかを模索している段階だった。
旦那さんの仕事の任期も原則3年と決まっているようで、残りの任期までの間の子どもの成長を考え、友人は滞在中に子どもの発達段階に応じて必要なもの【日用品・衣服に、おもちゃに、本など】をどこまで準備すべきかの判断が難しそうだった。
国としても海外赴任中の子育て環境について情報が限られている中で、準備に奮闘する友人の状況をリアルに感じて改めてこれからの海外滞在が、家族みんなにプラスの変化をもたらしてくれることを心から応援したいと感じた。
また、子どもを出産してから友人とはじめて対面で会ったこともあり、子どもが半年しか違わないこともあって、息子も大好きな30種類の動物のなき声も聞ける絵本を、出産祝いを兼ねて贈らせてもらった⬇︎
日本との時差は14時間で、朝と夜のほどよいタイミングの時差となり連絡を取り合うにはそこまで不便はしないと言っていたので、ぜひ現地に赴任後にも一緒に話ができたら嬉しいな〜と思っている(^ ^)
・当たり前を疑い現状を肯定する大切さ!
こうして友人たちの話を聞く中で、自分が当たり前のものとして享受しているものが、実は当たり前ではないことを突きつけられたような感じがした。
前回のブログの最後【→https://life-careerblog.com/jsf/】にも書いたが、「昭和館」に足を運んで先の戦時中と戦後の子どもの生活をできるだけ具体的に想像する中でも、今自分が当然のように享受している環境について感謝し、ポジティブに肯定する意識も大切にしようと思ったのだ。そのことを久しぶりの友人たちとの新鮮な会話の中でも、再認識した時間となった。
その集まりのときに一人の友人から唐突に「子どもは、二人目を考えていないの?」という質問をされたときに、咄嗟に「不妊治療も大変だし、体力的にもな〜。」という回答をしてしまった。
しかし、その回答自体が全くの嘘ではないものの本音としては体力面などの条件が揃っても、子どもをもう一人欲しいと考えたことがなく、今こうして一人の子どもが自分たちのもとに産まれてきて、無事に育ってくれていることが奇跡だという感謝しかない。子どもを授かれることを決して当たり前だとは思わない。だから、このときに今のままでえっさんにとってはこれ以上ないほどに幸せなんだよな〜ということを伝えるべきだったのではないかと少し自分の回答に後悔をした。
今の子どもの保育園の先生は、毎日「I’m so happy !!」ということをお迎えに行ったときに伝えてくれる。「子どもの成長をこんな風に今日は感じて、私は今日もとっても幸せなの❤︎」と満面の笑顔で迎えてくれるのだ。
そんな先生の素敵な表情と言葉を聞いて、えっさんもとっても幸せな気持ちになる。
私たちはもっと自分が今当たり前に享受できていることに目を向けて、それをそのまま丸ごと肯定して「私は今、幸せなの!」と堂々と思えたらいいのにと思う今日この頃。
幸せなことが苦労をはるかに凌いでいても、なんとなく自分が大変なことや、苦労していることを優先して相手には話さないといけないような思い込みを、えっさんは今頑張って捨てようと思ったのだ。
現状がHappyなことを相手に直接的に伝えないのは、無意識のうちにマウントをとっていると思われないかな?とか、謙虚さが足りないのかな?とか思わせられる空気感が誰というわけではなく、日本に広く蔓延しているからかもしれない。
そんな外圧は糞食らえだと思うのだが、笑、えっさん自身がまだまだその呪縛から解放されていないことを自覚した日でもあったので、まずは自分の中だけで今ある当たり前に気づき、そしてあるものに感謝して、心から今を肯定するところからはじめてみようと思う(*^_^*)
私たちは自分たちが今、享受できている当たり前の環境に普段どのくらい意識を向けたり、振り返ったりしているだろうか。また、子育てにおいては自分が当たり前だと思っていることは、他の時代や地域を考えたら当たり前と言えるのだろうかと意識的に疑ってみることはあるだろうか。自分たちにないものではなく、あるものを肯定し、自分の中にある今ある幸せに気づける力を育むことが、子どもはもちろん我々の心を豊かにしてくれる近道なのかもしれない。