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デュアルライフならぬ「デュアルスクール」!子どもがいても2拠点生活は可能に!?

・自然との触れ合いが少ない都市生活の憂鬱

GWだ〜!!と言ってもどこもかしこも混んでいるので普段通りの休日を過ごしているえっさん。
やることと言えば、GW期間中の平日に区役所に子ども関連の書類申請をしに行くこと!
案の定空いていてラッキーと思いきや、朝一で手続きを対応をしてもらったら前回に続いてまたしても役所の人の言動に苦痛を感じるはめになり朝から嫌な思いをした。中には感じの良い人もいるんだけど、総じて嫌な人に遭遇する確率が高すぎて役所に行くのが「はぁ〜ますます憂鬱だわ〜」って気持ちになった。⬇︎

さらば五月病!!きっとこんな些細な他者の言動でとても憂鬱な気持ちになるのは、えっさん自身が日々の生活の中であまりに自然との触れ合いが足りないからではないのかな〜?と勝手に感じており、自然の多いところで人間性を回復したい気持ちが更に高まってきている。

えっさん自身はコロナ前から自然の多い場所と都市部の二拠点生活(デュアルライフ)にも憧れをもっていたが、行動に移せずにいる。具体的なアクションに踏み切れない要因には、金銭的な問題以外にも子どもの教育拠点の問題が大きいと感じている。
そんなわけでこの問題の解決策の1つとして今、注目のデュアルライフならぬ「デュアルスクール」ついて今回はご紹介しようと思う!!

デュアルスクールとはその名の通り、地方と都市の2つの学校の行き来が簡単にでき、双方で教育を受けることができる新しい学校のかたちのことを言う。徳島県が、「デュアルスクール」の先駆けの地方としては有名で、現在は県内の小中学校に転校できるこの仕組みを利用する家族が増えているのだそうだ。
これまでの人生で徳島には一度も行ったことがないので、PR動画を観るだけでも徳島の特徴が伝わってきて子どもが海と戯れる映像にもほっこりした。⬇︎

・「デュアルスクール」の仕組みとは!?

では、どういう仕組みでこの「デュアルスクール」が実現できるのか。
前提として現在の学校教育制度では2つ以上の学校に籍を置くことは認められない中で、「区域外就学制度」を活用することで実現できている!
都市部に住民票を置いたまま、親をはじめ保護者の数週間程度の短期的な居住にあわせて移住先の学校に学籍を異動させる方法があるのだそうだ(えっさんはこの制度を知らなかった)。この場合は学籍を異動させているので、保護者の短期移住先の学校でも出席日数としてカウントしてもらえるとのこと!

1年間に複数回の移動も可能で、期間や回数なんかは各人の希望も聞いてもらえて、制度活用の柔軟性も高いように感じた。こうした制度は受入先の学校の理解とサポートも非常に重要で、徳島県では非常勤の「デュアルスクール派遣講師」を配置している。派遣講師は、子どもの学習や学校生活のサポートを担ったり、都市の学校との連絡調整業務を行ったりと受け入れる側の体制もしっかり整えているのだそうだ。
徳島県の事例では受け入れ対象としては、小学校1年生〜中学校2年生まで。期間の目安としては2週間程度が多いとのこと。
教科書も拠点間で使っているものが異なれば無償で配布してくれるようで、さらに派遣講師が都市の学校で習っていないことについては、同じ教室の中にいて教えてくれるのだそうだ。

えっさん自身は仕事の場所も住む場所も選択肢が柔軟になっているこの時代において、もっと日本全体に広がってほしい制度だと感じたが、「区域外就学制度」を利用した転校は、送り出し側と受け入れ側の双方の市区町村教育委員会の承認がないと成立しないとのことで、まだまだ多くの自治体で双方向の行き来ができるというわけでもないようだ!!

徳島県教育委員会が作成されたこちらのリーフレットを拝見していて「正解のない未来を生きていく日本中の子どもたちに、デュアルスクールという選択肢を届けたいと思っています」という想いも素敵だな〜と感じた。

出典:徳島県教育委員会 「デュアルスクール リーフレット」より

・「デュアルスクール」の拡大がデュアルライフの起爆剤に!?

常々このブログでも地方の特性を活かした学校の数々をご紹介してきたわけだが⬇︎、えっさん自身ネックになっていたのが、一度移住してしまってから子どもにとって移住先の学校がやっぱり合わないかもとなった場合に手続きをはじめ諸々の労力がとてもかかるということだった!!

この「デュアルスクール」制度を利用できるのであれば手続きの手間も少なく、海外でのサマースクールと同じような期間と感覚で⬇︎国内においても子どもが各地域の違いを感じる機会となるし、ぜんぜん違う環境と人間関係、視点を得られることは自分の世界が広がっていく経験にもつながると思うのだ!!

また、えっさん自身も教育拠点間の移動がスムーズに進んでくれるのであれば、面倒な役所への手続きを考えて憂鬱な気持ちになることなく、まずは2週間程度のお試し感覚で行動することができ、デュアルライフへの心理的ハードルもぐっと下がるように感じた。
生活する環境にしても、教育を受ける環境にしても各人の個性と照らしてどうしても合う・合わないというものはあるものだ。そうした相性を確認したり、今ある環境とは全く違った視点を手にいれるという意味でも、「デュアルスクール」を経験することは子どもと親の双方にとって自分達の居場所の選択肢も増える貴重な体験となるのではないだろうか。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

都市に住む多くの親世代にとって自然豊かな環境に子どもと一緒に身を置きたいと思っている人は少なくないように思う。けれど、同時に実現するために待っている手続きをはじめ多くの労力と、実現した先に待っている相性が合わない場合のリスクを考えると二の足を踏んでしまう人も多いと思う。
子どもと自分の世界を広げるという意味でも、自然に触れることでの人間性の回復という意味でも「デュアルスクール」の拡大がデュアルライフに踏み出すための起爆剤になるかもしれない。

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