記事内にPRを含みます。

日本の幼児教室が中学受験を否定し、アメリカ留学を推奨する理由と学費の仕組みについて!

・日本の幼児教室が中学から海外留学を推す理由!

息子が通っている幼児教室では、子どもが0歳時のときから中学受験は勧めずに、できれば中学遅くとも高校から海外留学ができるように準備して欲しいと保護者に強く促している。
先日、イーロン・マスク氏がTwitterで「Japan will evantually cease to exist(日本はいずれ存在しなくなるだろう)」と発信して話題になった。イーロン・マスク氏は日本の人口減のニュースに反応し、「このままだと日本、なくなるよね。それは世界にとって大きな損失だよ」と言っているのだ。
これは出生率が死亡率を上回るような変化がなければ、日本のみならず少子化が進む国において当てはまる事象ではあるが、日本の少子化の問題はアメリカと違って大きな格差を生み出せるくらいの成長産業もなく、国全体がどんどんと貧しくなっていることにある。アメリカの学校では第2言語として日本語クラスはどんどんなくなり、代わりに中国語クラスになっているといういち日本人としては悲しい現状が続いている。
これに対して、日本でも発信力のある人たちがさまざまな提言をしているわけだが、実現しそうな希望となる解決策は今のところ見当たらない。

幼児教室が早いうちから留学を勧める理由として、表向きには平均を目指す知識詰め込み型の日本式教育スタイルではこれからの世界を生き抜く力を養うことはできない。日本は、国が教育に投資をしないので日本の大学で研究をしたって研究費も出ない。故に優秀な研究者を育てることができない。などとデータを基に言っているし、最終的には海外で学んだことを活かして生きる力が備わった日本人として、国に希望をもたらす人材を育てていきたいということは国外への人材流出促進をしていると誤解を生まないように伝えている。
しかし、えっさん自身がこの話を聞いて感じた留学を勧める本音は「日本はいずれなくなるかもしれないから、今のうちに日本以外の場所でも生き抜ける力を子どもに養わせないと将来が危ういよ!」と思っているように感じた(あくまで主観として)。

今、1歳の息子が社会人になる将来には、どんなワーク&ライフスタイルが主流となっているのだろうか。
仕事の日は自分の事業を半日して、残りの半日は多国籍のメンバーとプロジェクトベースの仕事をして、休日には趣味。例えばアート活動をして、働く時間も場所もフレキシブルとなるという近い未来が待っているんだろうな〜なんてふと思う。自分の事業だって何十年と同じ事業をすることもなくなって、立ち上げからイグジットまで数年でやって、また立ち上げてということが短期スパンで繰り返される可能性が高い。幼児教室の経営陣は、そういう世界の中で変化を厭わずに、生きていく力が今の日本の教育では養えないと思っているわけだ。
さもありなんとはえっさんは思うわけだが、国内にある幼児教室がここまで日本の将来に危機感を覚えているということ自体を、えっさんも強い危機感をもって真摯に受け止めた。

・アメリカの高校の魅力とは?

海外留学の中でも幼児教室では中学以降のアメリカ留学を特に勧めているのだが、その理由は子どもの特性を最大限に活かした個々にカスタマイズされた教育プログラムが洗練されていること。社会と早くに接続したプロジェクト型の教育が国として一番進んでいるからという理由が大きいように話を聞いて感じた。

仮にアメリカ留学をする場合は、高校にしろ大学にしろ学校の寮で生活をすることになり、高校から留学する場合は本ブログでもご紹介したボーディングスクールに入学するのが一般的⬇︎

1クラス10人以下で、生徒一人ひとりに合った指導と24時間体制のサポートをしてくれて、スキーや乗馬など自然を生かした充実した課外活動もあるのがボーディングスクールの特徴だ。
それこそ、ギフテッド⬇︎や学習障がいを抱えた子ども、アスリートやアーティスト志望の子どもといった個性が強く出ている子どもにも対応できるよう個別最適化された教育が実施されている。

授業のレベルも日本では中学3年生に該当する学年でアメリカの高校に進学しても、高校1年生や2年生相当の学年で学ぶことができるし、得意な科目と苦手な科目で学年を分けて授業を受けることもできる。
また、授業の内容もプロジェクトベースの授業が中心で、例えば「スタート地点からゴール地点までに水を早く流すにはどうしたらいいのか」といったテーマがあったときに、自分なりに必要な知識を調べて学んでアウトプットするということを繰り返す。常に社会とリンクした学びの機会があるので、高校の時点ですでに大学レベルの学習をしており高校から大学への接続もスムーズというのがアメリカの高校の魅力であると感じる。
以前、IBの概要について本ブログで紹介した⬇︎が、こちらはスイスから生まれた教育なのに対して、アメリカのこうした教育はAP(Advanced Placement Program)と呼ばれており、今を活きる子どもたちにとってIBまたはAPの教育は有意義であると言われて久しい。

・アメリカ留学の学費とその仕組み!

これからの子どもたちは自らの特性を最大限に活かして生きていくことが求められる世界において、アメリカ留学をはじめとした若いときの海外留学経験は魅力的だと一人の親としては感じる。
しかし、多くの人にとって「いいな〜」と思ってもそれを阻む大きな要因が、留学にかかる費用なのではないかと思う。
実際に、幼児教室がお勧めしていたボーディングスクールの学費は、年間67,000$(=1$130円換算で約870万)!!ここには学費や英語に課題がある子への特別なプログラム費、寮費や、食費などが含まれている。他に渡航費やお小遣い、保険の費用がかかって1,000万近い金額が、1年間でかかるというわけだ。丸4年行ったら4,000万!!(アメリカの高校は4年制が多い)円安が進むとさらに費用を膨れるわけで、恐ろしい金額だ( ;∀;)

ちなみに何年か前の留学セミナーで講師を務めていた先生(70代の女性)には孫が2人いて、2人とも高校からはアメリカに留学させる予定だと言っていた。
一人の孫は賢いので高校1年まで日本の高校に通って、その1年のうちに高卒認定を受験して、その後に飛び級でアメリカの大学に通わせるプラン(500万×4年間)と、高校からアメリカ留学させて(1,000万×3年間)大学に通わせるプラン(500万×4年間)の合計7,000万ほどの教育費を見込んでいると言っていた。7,000万って都内の家がキャッシュで買えるレベルの教育費を、今はまだ保育園に通っている孫に使うことを決めていたのだ。

なお、アメリカの大学については奨学金(Financial Aid)が充実しており、主に次の5つのサポートがある。

①親の年収などに応じたニード・ベースの奨学金

②能力やリーダーシップなどその学生を大学が欲しければたくさんもらえるメリット・ベースの奨学金

③スポーツや芸術などで特殊な採用をもつ学生がもらえるタレント・ベースの奨学金

④卒業後に返済が必要な日本でもよくあるローン

⑤学内で就労した分を学費に充てるワークスタディー

①については、留学生の場合はごく一部の人に限られる。多くの学生の対象となる給付型の奨学金が②のメリット・ベース奨学金。こちらをどれだけゲットできるのかが、最終的な教育費を大きく左右する。
こうした奨学金を差し引いた金額(Average Net Price)が実際に支払う金額となるので、高校よりは大学のほうが学費が安くなる仕組みになっている。(それでも、日本よりはよっぽど高いわけだが。)

えっさん自身は息子の教育費としてアメリカの大学に6年間通えるくらいの金額を準備しようと思っているわけだが、これもなかなかハードルが高い。さらに子どもが自分の学びを真剣に考える中で、高校から留学したいと言い出すかもしれないし、本当に本人の選択によって道は色々とあると思っている!!
なので、子どもが自分の意思で自由に選択できる環境を可能な限り整えたいとは思いつつ・・・しかし、現実問題としてお金がないときは仕方ないので、そのときは本人にもお金をかけずに目的を達成してもらえるよう知恵を身につけてもらうことが同時に大事だと考えている。
本人の能力や適性も客観的に捉えつつ、みんなが学費のために大きな犠牲を払うことなく、今回のアメリカ留学でご紹介したような個人の特性を活かした学びが誰でもできる世界であって欲しいと切に願うえっさんなのだった。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

日本全体がどんどんと貧しく、衰退していく現状を目の当たりにしながら、今の日本を生きる子どもたちの教育のあり方が変わらないことに危機感を覚えている親世代はとても多いかもしれない。そんな中で、子どもの選択肢として他の国がどんな教育をどんな目的で実施しているのかということは知っておいて損はないように思う。子どもの適性や能力とよく向き合いながら、今から準備すべきことはしっかりと準備し、子どもの自由意思を尊重できるよう環境を整えていきたいものだな〜。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA