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1年で1,000万円稼ぐ小学生投資家の日常から考える「稼ぐ」能力とは?

・ウォーレン・バフェットと同じ年代で投資スタート

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が株をはじめて購入したのは11歳の頃。
そして、今日本でも小学校5年生で親から100万円のシードマネーを与えられ投資をはじめて、1年で1,000万円稼いだ12歳の投資家の記事が掲載されていた⬇︎

彼の父親は中小規模の化粧品メーカーの経営者で、母親は大手金融機関に勤務しているそう。
小学校入学時からワールドビジネスサテライトを見て、ビジネス書は毎月2、3冊購入をしているらしい。
そして、父親とは日々時事問題を討論しているようだ。

1日の過ごし方としては毎日、朝5時に起きて株式相場をチェックして、通学中やお昼時間も確認し、帰宅してからもチェックしているらしい。生徒会長もしていて、部活もやって、塾にも行って睡眠時間は4時間だということだ。
さらに休日は早起きして犬の散歩して、カフェに行ったり、ウインドーショッピングをしたりして、彼女がいるときはぶらぶらデートして、大量の宿題をこなすらしい。

なんというか、中学に入学したばかりとは思えぬハードな生活ぶりだが、彼は日々充実した疲れを感じているそう。
そして、将来はUCLAかMITに進学し、外銀に入って勉強をして最低でも年1億稼ぎたいと語っている。
また、欲しいものはフェラーリ。
学校教育について問われた時には、義務教育をいらないという人に対して「根本が分かっていないので失望する」とのこと。また、「人間失格」との私見も述べていた。

・・・ふむふむ、インタビューの本人の語り方は編集が入っているのかもしれないが「外銀勤めの人の語り口調ってこんな感じの人いるな〜」と転職面談をしている間も時間に追われ、何だかいつもイライラしていることが多い彼らの語り口調を思い出しながら記事を拝読していた。

小学生投資家のVisionは、ウォーレン・バフェット氏のそれとはだいぶ違いそうだったが、世の中的にも「稼げてなんぼ」「稼げる子どもを育てようぜ」といった風潮を感じる。
実際、お金を稼ぐ力を重要したCEOキッズビジネスプログラムを提供している塾もあるくらいだ。
こういう稼ぐ能力がある子どもの存在を知って、彼のような子どもに育って欲しいと願う親も少なからずいるのかもしれない。

・投資環境は整っている!今後も小学生投資家が続々?

前述の彼のような子ども(いわゆるスーパーキッズと呼ばれる子ども)は、どんな分野でも出現し、今後もメディアなどで取り上げられるのだろう。
実際、時代に関係なくモーツァルトにしても、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピカソをはじめ幼い頃から才能を発揮してきた人物で、生涯にわたって活躍をした人物はたくさんいるわけだ。
そんな歴史上の人物よりも、現在は何かに秀でる子どもがいたら将棋棋士の藤井 聡太さんのように誰もが知る存在となる。

こと投資に関して言えばウォーレン・バフェット氏の幼少期よりも投資環境は整っており、多くの子どもたちにもとっても今後も身近なものになっていくことは間違いないと思われる。

えっさん自身は「稼げる」を目的に子どもを育てたいとかは1ミリも思っていないわけだが、子どもが生きていく上で最低限のマネーリテラシーについては学べる環境を整えておきたいとは思っている。
そのため、投資についてはジュニアNISAの口座を作り、VT【バンガード・トータル・ワールド・ストックETF】をネット証券で購入した。
なぜ購入したかと言うとVT1本を購入することで、新興国から先進国まで世界中の株式市場約8,000銘柄に投資できるので世界に目を向けてもらうきっかけになると思ったからだ。

投資は素人に毛が生えたくらいのえっさんなんかがそう思うくらいなので、実際に金融機関なんかにお勤めの親をもつ子どもたちが、小学生投資家の彼の親のようにシードマネーを子どもに渡し「投資を自分でやってみなさい」と教えることは容易に想像ができる。

きっと今後も、リーマンショック後の株購入や、コロナ直後での株購入など投資のタイミングとしては最適なときに投資をはじめて「幾ら稼ぎました!」なんて小学生がたくさん出てくるんだろうな〜としみじみと思う。
そうした小学生投資家が将来にわたって、同じ能力をつかって活躍し続けるのかも興味深いところだ。

・能力の向き不向きを見くびらない方がいい

実際に小学生投資家の彼は、株取引をスタートしたタイミングも良かったのかもしれないが、それ以上に能力もあり努力もしているので投資で一定の成果を上げるべくして上げているようだ。
そして、それだけではなく睡眠時間が毎日4時間でも自分の中で決めたタスクを粛々と実行できる体力と気力も備えている。

しかし、ここで我々親世代が心に留めておいたほうがいいと思うことは、投資環境も整っていて本人にやる気があってもその能力の適性があるかはまた別の問題ということだ。
そして、スーパーキッズと言われる子どもも同じように仮に投資や動画配信、スポーツなんかの分野で成果を上げているから、別の分野でも成果を上げられるかというと、それは全く別の話だということを忘れてはならないと感じる。
よくスポーツなんかで言われるのが、名選手が名監督になれるとは限らないというのと同じで、自らがプレーする力と教える力というのはまた別の能力ということは、あらゆる能力で言えるのではないだろうか。

自分自身が自分のもっている能力の境目(何が人よりも能力があって、何の能力がないのか)がどこにあるのかを意識しながら、キャリアを築いていけることが経済的なことだけではなく、気持ちの上でも納得感のある人生を送る上で重要であるとキャリアカウンセラーをしていると思うシーンが多い。

少し話を戻すと、「稼げる」ことを目的にしてしまうと、目の前の子どもに本来どんな能力があるのかを見誤る可能性があるのではと危惧してしまう。
例えば、有名スポーツ選手が引退後に、その能力がないのに魅力的なオファーだからと監督に就任するなどが起きてしまう。

なので、我々親世代としては本人に能力があり得意なことを伸ばしていける環境を整えることは大切かもしれないが、幾ら金銭的に稼げるからと言っても自分が向いていないことにエネルギーを注ぐよりは、能力があることにエネルギーを集中できるキャリアを歩めるように見守っていきたいものだな〜と思うのだ。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

小さいうちから稼ぐ力を身につけることが歓迎される時代だからこそ、稼ぐこと自体が目的になっていないかということは親として見守っていきたいところだ。能力の向き不向きを子ども本人が自覚でき、向いていることに集中できるところから本人に合ったキャリアというのは拓けていくのではないだろうか。

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