・通常時「大好き!」「可愛い!」「上手!」の3拍子
えっさんは、本や活字は嫌いな方ではないし、むしろ好きな方だ。
学生時代は進学塾で国語の講師をしていたし、小学校から高校まで国語はえっさんの中では一番得意科目だったはずなのだ。今も、大学生の長文の文章を添削したり、夫の個人的な文章を添削して喜ばれたりすることもある!
しかし、もはやそんな言語に関わる経験は子どもの前では、1ミリも役に立っていないというのが今だ。
今、えっさんは自分の語彙力のなさに直面し、自分の語彙レベルを客観視してあまりの悲惨な状況に、打ちひしがれ・・・そして、とうとう「逆に面白い!」と自分を笑えるレベルにまで到達した!ワォ。
生後半年の息子(はるくんと呼ぼう)との会話はこんな感じだ!
今日もはるくんは可愛いね。ママ、はるくんが大好きよ!
あぁ〜、うぅ〜、ヒャハヒャハ、うぅ〜
いっぱいおしゃべり出来るの。はるくんは、おしゃべりが上手だね〜。
キャキャ、えぇ〜ムゥ〜、キャはははは〜笑
笑っているの!可愛いね〜・・・・(出てこない)
ってな感じだ。なんてバリエーションが少ないのだろうと毎回思うが、改善がされていない。笑。
言葉かけをしていない時は、歌を歌ったり、一緒に数を数えたり、絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりしているわけだが、これも通り一辺倒で芸がないのだ。
絵本も絵本に書いてある言葉通りに抑揚をつけて読む。けれど、その絵本に書かれていること以外で、その絵本を伝えようとしても言葉かけが下手すぎて、やはり自分で自分が笑えてくる。
では、絵本に出てくる物や風景の音を伝えるというのはどうだろう。
例えば「車」が絵本に出てきたとする。
えっさんは、子どもに言葉を伝えるときオノマトペを鍛えると良いと教わったのだが、このオノマトペもめっちゃ難しいのだ。
オノマトペとは、さまざまな状態や感情、あるいは動物の鳴き声 犬なら「ワンワン」や効果音 雨なら「ザーザー」など音で表現した言葉のこと。その中には「擬音語」と「擬態語」がある。
そもそも、車も「ブーブー」以外に色んなバリエーションがあると思うのだが、パッとは出てこない。
教わった時の先生が例として「車が止まるよ、キッキー。ドアが開くよ、バタン。発車するよ、プップー。ぶるるるぅ〜」などとバリエーションを示してくれたが、その通りにしかできていないという惨憺たる状況だ。
あなたはどうだろうか。例えば、「雨」と言われて「ザーザー」以外にどんな表現が思いつくだろうか。
散々、本ブログでも「創意工夫が大事だわ〜」と言っているのに、いざ自分が絵本やおもちゃなどを使って様々な表現をはるくんに伝えようと思っても、表現のバリエーションが少なく、典型例を思い起こす以外にはすぐには言葉が出てこないのだ。
そういう時の「アレクサ」と思って、アレクサに聞いても求める答えは返ってこないので、笑、ググって表現を学び、語彙を増やすといった感じだ。
そして、最も大事なのは、自らが生活音を意識し、よく耳をすませることだろう。
名付けて「耳をすませば」戦略だ。
えっさんはいかに日常を生活する上で、これまでバラエティに富んだ豊かな音を意識せず、感じず、そして誰かに伝えようとせずに生きてきたのかを今、痛感している。
こういう気づきがあると、改めて周りの音に耳を傾けて(インプット)、それを伝えること(アウトプット)をイメージしながら自分自身も生活をすることができるようになってきた!!・・・ような気がする。笑。
・泣く時「大好き!」「大丈夫!」「よしよし!」の3拍子
さて次に泣いている時はどうだろう。
あなたは、お気づきだろうか。そう、通常時と「大好き」が共通していることを。笑。
こうなってくると通常時と併せても「大好き」「可愛い」「上手」「大丈夫」「よしよし」の5つしか語彙のバリエーションがないのだ。
これでは、反抗期の子どもが親に対して発する語彙のバリエーションとそう変わらないではないか。笑。
いやしかし、一つ自分を慰めるのなら、反抗期の子どもと違いは語彙自体は、ポジティブワードということかぁ。「大好き」というのは「愛している」に比べると言いやすく、えっさんのような照れ屋なザ・日本人でも伝えやすい貴重なパワーワードであるとは思っている!
それに、「大好き」という言葉は、言葉を発する時にとてもポジティブな空気も放ってくれるので、自分自身も伝えることで元気であたたかい気持ちになれるのだ。
さて、話を戻すと泣いている時は、子どもは自分の要望が満たされていないので、それが満たされない以上は子どもも傾ける耳の準備ができていないというわけだ。
泣いているときは、だいたいこんな感じだ。
大好きはるくん、オムツが気持ち悪かったの。大丈夫よ〜。今、替えるからね。
ギャー、ギャー、ウェ〜〜〜、エェ〜〜ウェ〜〜ン
ほら、すっきり気持ちよくなった。もう大丈夫だよ〜、よしよし!
ギャー、ギャー、ウェ〜〜〜、エェ〜〜ウェ〜〜ン、ヒックヒック
よしよし、大丈夫。大丈夫よ〜!きれい、きれいになったよ〜
いかがだろうか。
ぜひ、語彙レベルが中2反抗期レベルのえっさんに、救いの手を差し伸べていただきたい!!
どんなことをしても、泣き止まない時はひたすら「大丈夫だよ〜」を連打するだけだが、笑、イマイチ効果のほどはよく分からない。
ただ、少し大きくなって自分にとても悲しいことがあり、そんなとき側にいる人が「大丈夫」と繰り返し声かけてもらったらえっさんだったら落ち着くような気はするので、少し大きくなったら「大丈夫!」がもっている落ち着きパワーを思い起こしてくれるといいな〜と思い、声かけをしている。
それにしても、子どもがひたすら泣いているときは、ずっと子どもに歌を歌ったり、言葉かけし続けるのがだんだん疲れてきて、途中で「無」となり、ひたすら何も言わずに落ちつくのを待つということもまぁあるよね。笑。
・正解はないが、語彙力がなくても簡単な言葉かけはこれ!
では、どうしたらいいのか。
これはえっさんが考えついた訳でもなく、教えてもらったことだが名付けて「実況中継」戦略を発動させるのだ!!
子どもの様子を実況中継風に伝えるのは、簡単だしやっているうちにテンションが上がって面白くなるのでオススメだ。野球好きな夫にも、この馴染みがある「実況中継」戦略をこのブログを通して伝えるつもりだ。笑。
どうやるかというとこんな感じ。
お、はるくんは今、右手を上げようとしています。右手を今、今、まさにまっすぐ伸ばしました。成功です!なんと、これは今までなかった動作です!初の右手伸ばし!左手はというと床についている。右手をまっすぐの伸ばし、バランスをとっているのでしょう!バランス感覚の進歩か!?
そして、次にはるくんは、どう動くのでしょうか。この仕草は、もしや前に進もうとしているのか。右手を上げるのは、はるくんの強い意志なのでしょうか。おっと、前に進むと思いきや右斜め前にある赤いおもちゃを取ろうとしているのか。いや、取ろうとしてるが目はどうやら上の電球を見ているようだ〜。電球が気になるのか、おもちゃが気になるのか。どっちなのか。この後の展開が楽しみなところ〜
あぁ〜、うぅ〜、えっぇムゥ〜うぅ〜えっむ!!
はるくんは、最近「えっむ」と上手に発音ができている。「えっむ」とは果たして何を意味するのか。「えっむ」と3回繰り返し、今、目でママの目をじっと訴えかけるように見ています。試しにママが抱っこをしてみましょう。(抱っこする)すると、どうでしょう。なんと、はるくんは「えっむ」と言わなくなったぁ!そして、はるくんはニヤニヤとしています。鏡の前に立つと、今度はニヤニヤがニコニコになります。はるくんにとって「えっむ」とは、抱っこのことだったのでしょうか。次の「えっむ」にも注目です!
2人きりだとこのくらいはできる。笑。
動作や状況を逐一伝えていくというのは、「次になんて言おうかな〜。あ、また下手な伝え方をしちゃったよ〜↓↓」などと考えなくてもできるので結構楽チンなのだ。
家でもいいが、家だと周りにあるものは変化がないので、空いている時間帯のスーパーなんかでやると色々なものがあるので結構面白い。
0歳児であれば1分しか持たない(子どもの集中力は年齢+1分らしい)と言われているので、すぐ目移りする子どもにとっても良い刺激になるし、親にとっても改めて自分が普段買わないものにも目が向いたりして新しい発見があるのでオススメだ。
他にもこんな伝え方は良かったなどオススメがあったら、ぜひ教えて欲しい( ´ ▽ ` )
ちょっと話はそれるが、子どもを通じてより多くの人から学び教わることが増え、それ自体がとてもありがたいな〜と日々痛感する!この場を借りて、御礼を伝えたい。本当にありがとうございます!!!・゜・(ノД`)・゜・。
子どもとのコミュニケーションで自分が凹みそうになった時は、凹みポイントを見つけてそこから気づきを得たらいいのだ。日常生活を全身の感覚をフルに活用し意識できるだけで、親にとっての何気ない日常も子どもとともに奥行きと広がりを見せてくれる。電車や車の音や振動、水や風の音や冷たいという感覚や、涼しいという体感、私たちの日常は実に豊かな感覚とその表現で溢れているのだから。