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1歳からのアート没入体験!画家ファン・ゴッホが見た世界をデジタルアートで体感してみた!

ファン・ゴッホ展の会場「角川武蔵野ミュージアム」って?

Photo byえっさん

すっかり秋の気候になってきて、外に積極的に出たくなってきた。そして、秋と言えばやはり芸術の秋に魅力を感じてしまう。そんなわけで、夏に仲良しのママ友から教えてもらった画家ファン・ゴッホのデジタルアート展に先日、念願かなってようやく行くことができたのだ!
昨年の秋口にブログでも上野で開催されていたゴッホ展に行ってきた話をご紹介した⬇︎。えっさんは昔からアートが好きで、その中でも多くの人から今なお愛されるゴッホの絵に魅了されているうちの一人なのだ。

・赤ちゃん連れでゴッホ展へ。画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの生涯から考える子どものライフ!【→https://life-careerblog.com/vincent-van-gohg/

・ゴッホを有名にした女性が、母親であることにも富があることにも満足せず、38歳から追い求めたものとは?【→https://life-careerblog.com/helene/

子どもにも自分の琴線に触れるようなアート作品に小さい頃からたくさん触れて、アートに少しでも面白さを感じてくれたら嬉しいなと思っている。
息子も0歳のときに比べると、この1年で家にあるゴッホが描いた絵のレプリカを観て「ゴッホ」と言えるようになったりと絵というものを少しの興味をもって認識できるようになってきた。
そこで、実際に足を運んでみて1歳からのアート入門としても是非おすすめしたくなったデジタルアートの世界をご紹介したいと思う!

今回の企画展の会場は、JR武蔵野線「東所沢駅」から徒歩10分ほどのところにある「角川武蔵野ミュージアム:https://kadcul.com!こちらは出版・ゲームをはじめとした総合エンタメ企業「KADOKAWA」による日本最大級のポップカルチャー発信拠点「ところざわサクラタウン」の中にあるミュージアム。
このミュージアムがどんな場所なのかは、HPにあった館長の挨拶がとても素敵だったので一部をそのまま引用させていただこうと思う♫⬇︎

角川武蔵野ミュージアムは、このような「想像と連想と空想」の原点に立ち返り、 そもそも「アニマ」を動かすものとはどんなものなのだろうかということを、お見せしたいと思っています。

そのため、とても不思議な建物を用意し、たくさんの本を林立させ、連想の翼が広がる展示物を準備しました。 21世紀ならではのテクノロジーやファンタジーも仕込んであります。楽しむ想像力、考える連想力、 感じる空想力をいろいろ「まぜまぜ」することこそが、このミュージアムが提供したいものなのです。

「アニマ」とはキリシタン用語で「魂」や「霊魂」を意味する言葉。人の深いところで感じ入る展示物を楽しむことができる場所、それが「角川武蔵野ミュージアム」なのだそうだ。
夫もえっさんもはじめて訪れたミュージアムだったのだが、五感が刺激されつつ長居したくなる居心地の良い場所だな〜と感じた。
電車を利用する場合、子どもをベビーカーに乗せて東所沢公園を通り抜けた場所にミュージアムはあって、こうした緑が多い場所にあるのも心地よさを感じる1つの要因になっているのかもしれない。

Photo byえっさん

東所沢公園内には、隈研吾デザインの「武蔵野樹林カフェ」もあってテンションが上がった!
こちらは、地元特産の狭山茶や所沢の地ビールも楽しむことができたりと武蔵野をまるっと味わえるおしゃれなカフェで、お値段もおかわり自由の水出し狭山茶が400円(税込)と気軽に立ち寄ることができる♫

Photo byえっさん

店内にはショップもあって、商品が気に入れば購入することもできるし、メニューにないご当地ソースなど地元の大人気商品も取り扱っている⬇︎

Photo byえっさん

そして、カフェの裏手にはなんとチームラボが手がける「どんぐりの森の呼応する生命:https://www.teamlab.art/jp/e/acornforest/」も常設されていて、16時〜21時まで大人1,000円/人ほど(Web割引あり)、未就学児は無料で楽しむことができるのだ⬇︎まさにアートを体感できる公園!

Photo byえっさん

そしてこの日は、休日ということもあって公園を出てすぐの場所にある「ところざわサクラタウン」内では屋台も数多く出ていて賑わっていた♫

Photo byえっさん

「ところざわサクラタウン」は子連れでの設備や食事のメニューも充実していたので⬇︎、ぜひまた別の企画展や展示でも家族みんなで訪れたいと思える場所だった(*^▽^*)

目的地であるファン・ゴッホのデジタル劇場は、そんな「ところざわサクラタウン」の一角にある「角川武蔵野ミュージアム」の1階で11月27日まで開催されていた。
料金は、オンライン購入で一般(大学生以上)が2,200円(当日券2,400円)、未就学児は無料だった!!
美術館などでよくある解説を聴けるイヤホンガイドなどは別途料金は必要なく、スマホと持参のイヤホンさえあれば作品のリアルタイム解説を聴けるというのは嬉しい特典だった♫

Photo byえっさん

ここ最近思うのは他のミュージアムに行っても未就学児は無料のところばかりなので、乳幼児連れで訪れるのにとってもありがたいということだ!
この貴重なタイミングにたくさん文化的体験を積んでみて、子どもの興味の方向性にも気づけるきっかけになったら嬉しい限りだ(^人^)

・1歳児が静かに鑑賞していた体感型デジタルアート!

Photo byえっさん

今回の企画展の目玉は何といっても日本初!360度体感型デジタル劇場にあった!しかし、行ってみるまでそれってどんな感じなのかがよくイメージできていなかったのだが、場内に入ってみてようやく理解ができた。
会場は広々としたワンフロアになっていて、四方の壁面やフロアの間の壁面に、ゴッホのストーリーとともに作品のデジタルアートがぐるっと広がっている空間で、その臨場感に圧倒されてしまった。
デジタルアートは約30分で一巡しているので、えっさんが会場に入ったタイミングではすでに多くの人が床や椅子に腰をかけてくつろぎながら鑑賞していた⬇︎

「黄色い家」Photo byえっさん

会場にはごろんとしながら鑑賞できるクッションも置かれていたのだが、他にもハンモックに揺られながら鑑賞することもできたりと一般的な美術館とは異なる鑑賞の仕方ができる。こうすることで、心身ともにリラックスした状態でゴッホが見た世界に入り込むことができる仕掛けがされていた。白いハンモックも映像が投影されてまるでアート作品のようになっていた⬇︎

Photo byえっさん

作品はゴッホの描いた有名な作品を中心に、作品を描いたときにゴッホの人生にはどんなことが起きてどんなことに触発をされながら作品を描いていたのかなどを時間軸に沿って鑑賞することができる。事前に入場口でダウンロードしたスマホの音声から壁面の投影に合わせて解説を聴くこともできるので、作品自体をよく知らない人でも楽しむことができる。解説内容はゴッホのファン向けというよりは、はじめてゴッホを知る人にも分かりやすい構成になっていた。

「ジャガイモを食べる人々」 Photo byえっさん

照明や音響の効果もあって、壁面アートがとても立体的に見えて「ひまわり」の絵の具の凹凸までしっかりと感じとることができた⬇︎

「ひまわり」 Photo byえっさん

そして、ただ上映中はゴッホが描いた作品を投影しているわけではなく、こうした「ファン・ゴッホの寝室」の投影を通して実際に自分が彼の部屋の中にいて、それをまさに描いているゴッホの視界を疑似体感することができるのだ。
会場に入るや否や「ゴッホ」「ゴッホ」とやや大きめの声を出して興奮していた息子も、座って鑑賞する中で音楽に合わせて作品がどんどんと変化をしていく様子を真剣な眼差しで眺めてくれていた。声も出さずに静かに目をキョロキョロさせながら鑑賞している様子には、えっさんもびっくりした。

「アルルの寝室」Photo byえっさん

30分もの上映中、奇跡的にずっと静かに観ていた息子も唯一怖がっていたのが、肖像画が次々と映し出されたときだった⬇︎あまりに大きな人物に驚いて、抱きついてきたのだ。本物の人だと思ったのであれば、確かに進撃の巨人のような恐怖レベルだなと息子から観たデジタルアートの世界も想像してみた。笑。

「医師ガシェの肖像」をはじめ肖像画 Photo byえっさん

また、ゴッホの作品の中でも特に大好きな夜を描いた作品に出てくるお月様が、だんだんと空にのぼっていったりする様子が自然な形で投影されていた。その技巧的な難しさまでは分からないまでも、その様子がとても綺麗で目を奪われるほどだった。

Photo byえっさん

実際の絵画の全体像が浮き上がってくるような場面もあって、こんな大きなゴッホの作品をレプリカでも観ることはないのでデジタルアートだからこそ手がけられる作品の魅力をひき出す力に惹き込まれていった。子どもも静かに見入っていたので、家族みんなが各々の感性でゴッホが見た世界に入り込むことが出来ていたような気がする。

「星月夜」Photo byえっさん

個人的には30分ほどの作品の中で、この夜と星と港を映し出してくれたシーンが強く印象に残った⬇︎高層ビルの夜景ではなく、小さいな港とヨットが照らし出された夜の景観にどこかとても懐かしさが込み上げてきて、心がすっと落ち着いていくことをはっきりと感じとることができたのだ。

Photo byえっさん

ゴッホがそんな美しい夜の景色をどんな風に見ていたのか、そうしたことが再現されていく映像の見せ方にも魅了させられた。

「ローヌ川の星月夜」Photo byえっさん

続いては、ゴッホが人生の晩年を過ごした地にある「オーヴェルの教会」という作品⬇︎背景の壁面が空の色と同化していくことでより一層、教会の暗さと大地の明るさとの色彩的対比がくっきりと浮かび上がっていた。
そのおかげで、当時とても不安定だったゴッホの精神世界がより迫ってくるようにも感じとれた。

「オーヴェルの教会」Photo byえっさん

ゴッホが作品を描いた時系列で有名作品が投影さている中にあって、カラスが飛び立つ様子も映像として投影されていた「カラスのいる麦畑」からはゴッホの絶望を体感することになった。
「カラスのいる麦畑」は、ゴッホの死の最後の一週間のうちに描かれたとされている。ゴッホの最後の作品だと言われており、死を予感させる作品なのだ。カラスが飛び立つ様子を神妙な顔つきで見ている息子は、このデジタルアートから何を感じとったのだろうと想像せずにはいられなかった。

「カラスのいる麦畑」Photo byえっさん

そして、背景が黒で投影されたアーモンドの木と花⬇︎ゴッホは、こんな風に自分の描いた作品が新しいデジタルアートとして、多くの人に届けられていることを知ったらどんなことを感じ、そして想うのだろうとも考えていた。

「花咲くアーモンドの木の枝」Photo byえっさん

そして、最後の最後にゴッホが使っていたとされるパレットが投影された⬇︎ゴッホから見た世界を体感できることはもちろん、その時に感じただろうゴッホの感情までもがデジタルアートにすることで、よりリアルに伝わってきてこの作品のもつ力と凄みを感じた。

ゴッホの使っていたパレット Photo byえっさん

また、意外にも子連れできているファミリーが多かったのも良かった(^ ^)
音楽などの音量も大きかったこともあるかもしれないが、子どもが泣いたり騒いだりという声をきくこともなく、息子もこれまでになく静かだったので子連れでも周りを気にすることなく鑑賞できた。静かに観ることができたことにより鮮明に作品そのものの世界観が、自分の中に残り続けてくれているような気もしている。子どもにとっても、大人にとってもアートは感じたままに学び、自分の中に吸収していけるものなのだな〜と感じた時間だった。

・ゴッホの生涯を知り、ひまわり畑での写真撮影!

Photo byえっさん

今回の会場は、メインの第1会場の他に、第2会場と無料の第3会場と3つの会場で構成されていた!
第1会場を出るとすぐに第2会場があって、第2会場では「ファン・ゴッホ」の手紙と題してゴッホの生涯が時系列で分かりやすく展示されていた⬇︎これまでもゴッホの美術展に行くと、時系列に沿ってゴッホの生涯について紹介されていることはあったが、今回の展示はピカイチにわかりやすくてびっくりした。人生の生涯における各ターミングポイントや出来事について強弱をつけて手紙とともに容易な言葉で簡潔にまとめられていたのだ。

Photo byえっさん

また、こちらの第2会場にはゴッホの有名な絵画の世界に入り込めるPhoto Spotが各所に設けられていて、文字を読めない子どもでも楽しめるような工夫がされていた⬇︎

Photo byえっさん
Photo byえっさん

他にも、どのタイミングでどんな絵を描いたのか、そのときゴッホはどこにいたのかも天井に吊るされた絵とともに視覚的に理解できるようになっていた。⬇︎こうした展示方法を通じて、第1会場で登場した作品や解説を改めておさらいすることができて記憶に残りやすい理に適った展示方法だな〜と感じた。

Photo byえっさん

こちらはゴッホが人生の最期に過ごした仏・オーヴェルにあるゴッホとテオのお墓を再現した展示⬇︎いつか、子どもと夫と家族みんなでこうしたゴッホ縁の地を巡ったりできたら素敵だろうな〜と考えながら、第2会場を後にした。

Photo byえっさん

第2会場を出てすぐの場所にある第3会場は、チケットを購入しなくても無料で楽しむことができるエリアでもある♫
それなのに、とっても本格的な展示物があってびっくりした。こちら⬇︎の「NAKED BIG BOOK」は巨大な本のオブジェにプロジェクションマッピングで演出するデジタルアートオブジェで、チームラボと同じく大好きなクリエイティブ集団ネイキッドが手がけている作品なだけあってクオリティは◎。これが無料で楽しめるだけでも行く価値があると感じた。

Photo byえっさん

そして、第3会場にもひまわり畑にひまわりの絵、ゴッホの言葉と自画像というゴッホ尽くしのPhoto Spotがあって、こちらでも記念撮影ができる。手にひまわりの花束をもったり、ゴッホがかぶっている帽子に似た帽子をかぶりながら撮影できたりと、子どもも何だか楽しそうで満面の笑顔の写真を撮ることができた!!

Photo byえっさん
Photo byえっさん

こうして1階を満喫した後は、2階にあるロックミュージアムショップでゴッホグッズもたくさん販売されていたので、覗いてみることに。子ども用の絵本から大人の塗り絵までお家に帰ってからも作品の余韻に浸ることができるアイテムも揃っていた♫

Photo byえっさん

今回、行ってみるまでは2歳にならない息子には「デジタルアートは未だ早いかな?」と漠然と考えていたのだが、子どもが想像を超えてアートの世界観に没入している様子をみて、その表情からは確かに何かを感じていることが伝わってきた。息子がこの体験自体を覚えていなかったとしても体験したこと自体は残るような気がして、一緒に行けてよかったな〜と心から感じられるアート入門体験となったのだった。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

大人が頭でいくら想像をしてみても、子どもがどんなことに心を動かされるのかを予想することは難しいと常々感じている。だからこそ、もし子どもに「こんなことに興味をもってくれたら嬉しいな〜」と思うことがあったとき、親としてできることはそうした場に一緒に行ってみたり、体験したりすることだけなのかもしれない。そして、その場では子どもの興味を誘導するのではなく、自然と心が動く瞬間を信じて子どもが感じるがままに自由に時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

2 COMMENTS

しのママ

えっさん、はじめまして!しのママと言います!
えっさんのブログを去年、ゴッホ展のブログで知ってからずっと気になって読んでいます!えっさんのゴッホへの愛に、めちゃくちゃ共感しているので今回のブログも投稿いたただいてすごく嬉しかったですし、私は家が遠いのでなかなか足を運べない今回の企画展の情報も詳細教えていただき感謝、感謝です。ただ、ただ、感謝を伝えたくなってコメントしました。これからも応援しています★

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えっさん

しのママさん
はじめまして!!今回は貴重な初コメントをいただき、誠にありがとうございます!!
とっても嬉しいです。なんと昨年のゴッホ展のブログを読んでいただいたのですね。それから継続してご覧いただけていることに心から感謝です(T ^ T)
しのママさんも、ゴッホがお好きなんですね!!ゴッホ愛、語り合いたいですね〜。そんな風におっしゃっていただきこちらこそ感謝しかありません。
ありがとうございますm(_ _)m
今回の角川武蔵野ミュージアムでのゴッホ展、もっと全国でやって欲しいです。
また、ゴッホについても投稿すると思いますので、こちらこそ今後とも何卒よろしくお願いします!!!

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