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資産1億超でも教育費が不安な母親の家計相談

・家計管理でイマジネーションが養われる

夫婦の役割として、家計管理はえっさんの担当だ。
夫には「面倒だわ〜、労力だわ〜。私、頑張ってるわ〜。」と言いながらも、最近は家計管理を趣味レベルで楽しんでやっている!
最近は、ようやく子ども関係の手続きや見直したネット証券の事務手続きも終わったので、今は色々とシミュレーションすることでイマジネーションを養っているのが楽しいのだ!

イマジネーションを養うために、Web記事のFPに色々な人が「家計相談」をしている記事をよく読む。
FPの回答を読むよりは、その家計の収支と悩みからその相談者の状況を想像するようにしている。

その中で最近目に止まったのがこんな感じの事例だ。

相談内容:子どもは、中学から2人とも私立を希望している。自分が中学受験のサポートをするため、仕事をセーブしたい。仕事をセーブしても、子ども2人を私立に入れて問題ないのか。

相談者:子ども2人(上の子が小1、下の子は2歳下)の母親。40代半ば。手取り年収400万ほど。
夫:40代半ば。手取り年収850万ほど。退職金予定1,500万。
月の貯蓄:18万 / 賞与の貯蓄:180万 = 年の貯蓄:約400万

毎月の支出:約60万(内住宅費 25万)

家計の資産状況:貯蓄約4,000万、投資約6,000万 

家計の負債:住宅ローン残債 約7,000万(夫婦ダブルローン)

「お!今回の相談者も子どもは中学受験前提か〜」っと思って家計の収支を興味深く確認していた。
⬇︎昨日こちらで中学受験については、投稿したのでご参考まで。

この概要を確認したとき、FPの回答は中学から私立だった場合の平均的教育費/投資の利回りと厳しめに試算した場合とで両方でシミュレーションしてみて、「老後資金も含めてセーブしても、資産上問題ないですよ」といった流れだった気がする。
相談者が求めている答えも「お金は問題ないので、仕事をセーブしていいですよ」と第三者から後押しをしてもらうことなのではないだろうかと多くの読者は考えたかもしれない。

ここで、えっさんはFPではなくキャリアコンサルタントなので視点としては、「相談者は、中学受験のサポートのためだけに仕事をセーブすることを考えているのだろうか。」と考える。

・お金の問題よりも、相談者と向き合うべきこと

資産が0であろうが、1億であろうが何が家族にとっての優先事項なのかということを家族みんなで考えてみる機会って意外と少ないかもしれない。

こういう記事の読者コメントでよくあるのが、「なんで仕事を辞めようとしているんだ。働き続けるべき!」といった相談者が求める答えからするとネガティブなコメント。
セーブする=辞めるではないし、「セーブしても」というニュアンスは丁寧にヒアリングする必要がある。

正直、相談の文面からだけでは相談者の本音の部分は分からない。
しかし、イメジネーションを働かせてみると相談者は、子どもの受験を考えることをきっかけに今は家族との時間をもっと増やし、大切にしたいと思っているのかもしれない。
あるいは、自分も含めた家族の健康面に懸念があり、健康を考えたときに相談者がフルタイムで働くことがネックになる別の事情があるかもしれない。
はたまた、今の職場が自分に合っておらずセーブすることをきっかけに、もっと細く長く自分のペースで働けるようキャリアチェンジも検討しての相談かもしれない。

お金のことだけみるなら、投資資金が6,000万あるなら低く見積もって平均利回り3%だとしても年180万(月15万)の運用益があるのだ。住宅だって都心にあるなら売却価格は調べておいたほうが安心材料にはなるし、現在の支出だって生活レベルを下げずとも抑えることができる項目がたくさんあるようにえっさんには思えた。

今後の教育費にしてもかけようと思えば青天井で、あれもこれも欲しいでは幾ら資産があっても満たされることはなく、家族の幸せからは遠ざかってしまうだろう。
家族の優先事項が明確になれば、支出のメリハリもつくし家族の満足度が高いことにお金もエネルギーを使えば、今よりもずっと家族全員にとって充実した生活が送れるかもしれない。

・貯蓄は大事だが、今の家族の「喜び」も大事

自分たちの現在の家計を定期的に振り返り、支出を適正化し、貯蓄体質になることは「経済的自立」という観点でとても大事なことだ。
家族の年収分の貯蓄があると、家族の1人が仕事を辞めたくなるような自体になっても冷静に状況を見て、考える余裕が生まれる。

ただ、多くの日本人の貯蓄の目的が、老後資金の確保というのがなんとも切ない。
先の心配ばかりに目を向けていると、今を楽しみながら生きるということに目が向けにくくなる。

「もの」を浪費することは、人の幸せにつながらないという価値観が世界的にも共感を集めている今、人はどんなことにお金を使うと「喜び」を感じることができるのだろう。

その1つとして体験する価値が喜びにつながることは言われている。しかし、その「体験」の中身は一人、一人異なるはずだ。
それは庭いじりかもしれないし、誰にも邪魔されずに好きな本や漫画を読むことかもしれないし、釣りやキャンプかもしれないし、家族みんなで揃って夕食をゆっくり食べることかもしれないし、満天の星空を眺めることかもしれない。
えっさんのケースだと、ぜんぜん気分が上がらなかった時にフィリピンのボラカイ島に行ってパラセーリングをした時、そこからの海と島と空のコントラストがあまりにも綺麗だったので「生きるってなんて素晴らしいんだ〜!!!」と思わず絶叫した。笑。

ボラカイ島の夕暮れ1 Photo byえっさん
ボラカイ島の夕暮れ2 Photo byえっさん
ボラカイ島の夕暮れ3 Photo byえっさん

世帯の家計管理を考える上では自分だけではなく、家族みんなで何に喜びを感じるのか話をしてみることは、今後の家計管理をする上でもとても役に立つはずだ。
きっと家計管理の本質は「家族の喜びを継続的にどう生み出していけるのかを考えることだ!」とすると少しは日常の家計管理も楽しいと思えるかも!!

ライフステージが変化するタイミングでは見直しをして、お金がないならないで知恵を絞って喜びを見出していったらいいのだ。限られた人生、どんな体験をしていくのかその楽しみ方のバリエーションは無限大だと思う!
ぜひ、家計管理をする中で、今の「喜び」にも目を向けてみよう!

今日の子どもが豊かに生きるヒント

家族全員で何が優先順位が高くて、何が低いのか定期的に話し合ってみよう!その中で自然と子どもにも家計のことを考えてもらうきっかけができるよ。家計管理の本質は、家族の喜びを継続的に生み出すこと♪楽観しすぎず、悲観しすぎず自分たちなりのバランスを見つけていこう!


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