・山間に佇む秘湯「岩屋館」に友人と再び!
今回は、お仕事仲間でもある友人と2人きりで久しぶりに1泊2日で秘湯の温泉地にお出かけしたときのお話について!一緒に秘湯を訪れたのは、奥多摩⬇︎にも一緒に遊びに行ったあやさん♪
えっさんの数少ない交友関係を振り返ってみると、ひと回り年下くらいの友人か同じ年齢の友人が多いので、仕事のつながりで出会った尊敬する年上の友人は2人しかおらず、あやさんはとても貴重な友人なのだ。
都内から大阪へと引っ越しが決まる前からの予定だったので、子どもは夫に任せて誰にも邪魔されず大人だけで静かな秘湯へ!!
目的としては、人生の折り返し地点まで年齢的に到達した我々がどうこれから先も楽しく過ごしていけるのか!?ということをライフ&キャリアにフォーカスしながらも徒然なるままに語り合うことだ。
さいたま市の大宮駅で待ち合わせをして新幹線に乗ること約1時間!やってきたのは、長野県上田市♪
もともとは、上田駅周辺で長野県内に旦那さんの転勤都合で住んでいる大学時代の後輩も交えて3人で会う予定だったのだ。その後輩とは、あやさんとえっさんが共通して個人事業主として仕事を受けている企業のバックオフィスをリモートでやっている縁があったのだが、急遽ご家族の体調不良が重なり今回はあやさんと2人でランチをしてから旅館に行くことになったのだ。
上田駅に着いたのが12時少し前で、この日は日曜ということもあって平日だと昼時は行列ができる有名なとんかつ屋さんにそれほど並ばずに入ることができた!!訪れたのは駅からも徒歩3分と好立地にある「とんかつ 力亭:https://tabelog.com/nagano/A2004/A200401/20005756/」♡
えっさんは悩みに悩んだ挙句、ひれかつ定食を頼んだのだが「こんな美味しいとんかつを食べたのは何年ぶりだろう?」という疑問が湧くくらい、「いや〜おいしいですね〜」と何度も口に出しながら食べるランチに至福の時間を感じた♫
ここのところ家の中ではランチを味わって食べるということがないので、味を感じながらいただくランチというのはそれだけで格別だった。ぜひ、上田を訪れた際は立ち寄っていただきたい場所だな〜と感じた。
ランチを食べ終わった後、旅館にほど近いバス停に向かうべく駅近くの始発バス停があるショッピングモールまで移動をして、バスが来るまでの時間カフェタイムに。
日曜ということもあってか、ショッピングモール内は子連れファミリーを中心に多くの人たちで賑わっていた。こうしたモール内の光景自体は都内と何ら変わらないかもしれないのだが、一歩外を出ると澄んだ空気に空が高く感じて思いっきり背伸びをしたくなるほどに気持ちがよかった。⬇︎
今回あやさんとどこに旅するかを考えたときに真っ先に頭に浮かんだのが、大学生のときに水戸にいる親友と来てから親や家族、友人とも訪れている「信州角間温泉 岩屋館」!!⬇︎数えてみると今回が4回目の滞在となった。
こちらは温泉が素晴らしいのはもちろんなのだが、山の中にぽつんとある旅館で川のせせらぎといった自然音だけが心地よく聞こえてくる静かな場所にある。余計な雑音をシャットアウトして自分の内側にあるものと向き合えるお気に入りの旅館なのだ。
旅館までのアクセスとしては、自家用車ではなくとも上田駅近くからバスに乗って30分ほどの「真田」バス停から宿泊者専用の送迎バスに乗り継いで辿り着くことができる。
到着すると山の中ということもあって雪が溶けずに残っていた!!これまでは春や秋に訪れていたので、音が吸い込まれてしんしんとした雰囲気にとても嬉しくなった^^しかも今回の宿泊客は我々の他にご家族連れが1組だけということで、ラッキーなことにしばし旅館が貸切状態だったのだ。
正面玄関を入ってすぐ横には、薪ストーブ⬇︎があってこの炎をみながら「ぼぉ〜」っとしているだけでも身体の外側だけではなく、内側からあたたまっていくような感覚になる。
フロントでは、チェックインと同時に必要なアメニティだけを取ってからお部屋に案内いただけることに。
旅館内には外の景色を眺めながら休憩できるライブラリーもあって、こんな静かな場所で読書できたらさぞかし集中できるだろうな〜と感じた。
余談ではあるのだが、先日心の友でもあるママ友とランチをしたときにママ友も近くアメリカへの引っ越し予定があり「世界中どこの場所にも住んでいいとしたら、どこで暮らしたいですか?」と質問をしてくれた。
それに対して、えっさんは一瞬考えてから「う〜ん、スウェーデンの湖畔に立つ、薪ストーブがある小さな家」と答えたことがあったのだ。その理由としては、こんな生活が理想だと思っているからだ。
16時には仕事から家に帰ってきて、きらきらと夕陽に照らされた湖を眺めながら、2時間くらいかけて食べるためではなく、料理をするためにキッチンに立つ。そして外が暗くなった18時からは家族が揃って丁寧に作られたあたたかいご飯を食べて、その後は薪ストーブの前で談笑をして過ごす。そして、夜は22時くらいまでストーブの前のソファにゆっくり腰を下ろして時々火を眺めながら、各々が好きなように読書を楽しむ。
そういう理想の生活をイメージしたときに、あやさんがこの日の新幹線内で見せてくれた近く訪れるかもしれないスウェーデンに住む友人宅からの湖畔の写真を思い出して、思わず「スウェーデン」と答えたのだ。
けれど、今になってよくよく考えてみると暖炉と読書が似合うのは北欧など欧州の国々に限らず日本のこうした山間の静かな空間だって理想的な場所かもしれないと思い直した。なぜなら、日本には温泉まであるのだから( ´ ▽ ` )
そういう暖炉と読書と時間の余裕がある生活って若いうちは時に退屈と感じてしまうのかもしれないけど、年齢を重ねていく中で本当に尊くこれぞ最高に贅沢な生活だな〜と感じるのだ。
こうした雪が降り積もる山の中にいると、余計なスマホ・SNSなどの雑音を遮断して思う存分に何を考えるわけでもなく物思いにも耽りたくなる気分になってしまう。
こうした山間の景色を眺めつつ、案内いただいたお部屋はこちらの102号室。畳の上にベッドが配置された和テイストのツインベッドルームの清潔感があるお部屋となっている。⬇︎
広縁には旅館の方のおもてなしの気持ちが嬉しい可愛いてるてる坊主に手書きのメッセージカードが添えてあり、とてもほっこりとした。⬇︎また、川に面して雪が残る山肌の眺めに自然を感じられるお部屋だった。
飲み物としては、ほうじ茶や緑茶、コーヒーとポットが用意されていて、お部屋の中もすでに快適な温度に整えられていてお部屋に入ったときに、なんだか「ただいま〜」と言いたくなるほどの安心感があった。
これまで宿泊されたお客さんの中には、夜寝るときに旅館の側をさらさらと流れる川の自然音が気になる人もいたようだが、えっさんはこうした本物の自然音だけをBGMに眠れることを楽しみに、こちらの旅館までやってきたところもあったのだ。だから、雪解け水が流れる川のすぐ近くのお部屋に大満足だった。
なお、今回えっさんが宿泊した新館の場合の宿泊料金は平日だと1泊2食で16,500円(税込)なり♫
この大自然に、後ほどご紹介するどれも身体に優しい美味しい料理と、秘湯のクオリティを維持する労力を考えたらお値段は決して高いとは感じなかった^^
・静寂の温泉で人生初の悩み事がないひと時
さて、お部屋で荷物を片付けてから真っ先に向かったのがやはり露天風呂!!
お客さんがまだ我々だけのうちに、贅沢にも温泉を独占して満喫をしようと思ったのだ。建物から外に出て露天風呂に行くまでにも、休憩スペースと階段があってご高齢の方は特に足元に注意が必要なほど少し高台の場所に秘湯はある。
脱衣所もこんな感じ⬇︎で和の趣があり、おとぎ話の笠地蔵を彷彿とさせる雨雪を凌ぐための笠が良い雰囲気なのだ。また完全な個室というわけではないので寒い日はさささっと着替えをして、温泉にいち早く入ろうというモチベーションが高まる。笑。
そうして足早に露天風呂に降り立つと、四方を山に囲まれたまさに秘湯と呼ぶに相応しい景観が広がっているのだ。とても静かで、頭の中を空っぽにするのにももってこいの露天風呂。
温泉の温度も暑すぎず湯冷めしにくい適温で、1時間でもずっと浸かっていられるほど。そして友人とぼぉ〜と温泉に浸かりながら、今の自分には何か頭をよぎるような悩みがないことに気づいたのだ。
これまで旅館を訪ねたタイミングでは、仕事のことや結婚・出産のことをはじめ何かしら「どうしよう〜」と当時は深刻に思い煩っていたことがあったような気がするのだが、今は住み慣れた場所からの引っ越し前にもかかわらず、「まぁなるようにしかならないかな〜」という何の根拠もない平常心でいられることに気づいた。
これは何か人生が好転したからというよりは、現在の特筆すべきことが何ひとつとしてないえっさん自身のライフ&キャリアに対して良い意味で受容できる心持ちになれたことが大きいのかもな〜なんてことを考えていた。
何かを意欲的に目指すでもなく、自分の人生におけるぐだぐだな感じを結構気に入っているのかもしれない。
他者や過去の自分と今の自分とを比較することもなく、前述のスウェーデンの理想の生活ではないが、自分にとって心身ともに平穏であることの貴重さとありがたみを心の底から理解するようになったからなのかもしれない。
・夕食と朝食でパワーチャージ!!至高のヨーグルト体験!!
そして、そんな癒しの温泉に長時間浸かっていたのでお腹も空いてきて、お待ちかねの山里料理の夕食の時間となった。この日も以前の夕食と変わらず鮎の塩焼きをはじめ旬の川魚や、きのこや山菜などの山の幸が豊富な山里料理をゆっくりと味わうことができた!!
えっさんがこうした旅館でお食事をいただく度に思うのは、食材そのものが高価だったり豪華である必要は全くなく、その土地のものを地産地消で味わいつつ、食材そのものの旨味やだしの旨味などをしっかりと感じられる料理というのが記憶に残る美味しい料理だということだ。そういう意味でこちらの旅館のお料理は、どれもとても美味しい。
食べる量は20代前半ではじめて訪れときに比べると随分と減っているように思うのだが、珍しくご飯をおかわりしてしまうほどに身体にやさしい山里の美味しい食事だった♫
ご飯を食べ終わるとすっかり辺りは闇に包まれて夜はさすがに冷え込んだので、露天風呂ではなく内風呂の大浴場に入ることにした。あやさんとはこの日、新幹線に乗っているときからこれから先の楽しみについて語る時間が多かった。
夜寝る前は最近自分の身の回りに起きたやっかいな問題や出来事なんかを話しつつ、話の中心としては今後の楽しみについて。「久しぶりに友人と近くで徒然なるままに就寝前に話をしたな〜」とこういうこともコロナ禍を経てみて貴重で嬉しくなる。
さて今後の楽しみというのは、あやさんとは子どもも連れて、1〜2年以内に3ヶ月程度のプチ移住の計画を具体的に進めているのだ!!生活拠点を治安と気候と食が魅力的な海外の地域に移してみることで、自然と自分たちの視点を変えられる場所で生活することを今とても楽しみにしている。今後そんなプチ移住準備のこともご紹介できればと思うのだが、あやさんと話をしながら、アラフォーになってこんなにも生活拠点をしばらく変えて暮らすことに楽しみや喜びを見い出せるのか〜と感慨深くになった。
特に、プチ移住することに対して深い考えとかビジョンがあるわけでも、明確な目的があるわけでもない。笑。
えっさんとしては、一旦この閉塞感ただよう日本から物理的に離れてみようと思ったのだ。そして、新しい拠点の基準としては「これから、よりよくなる」という未来を信じられる空気感がその都市にあって、その国における子どもの人口比率が日本と逆転をしている国にいってみようと思っている。
そんなこんなで話込んでいたので眠りについたのは深夜だった。しかし朝になってみると、空気が澄んでいるのか思いの外すっきりと目覚めることができた!!
朝、頭がクリアな状態で食べる朝食というのも久しぶりだった。そして、実はこの朝食で十数年前にはじめて食べてから毎回食べることを楽しみにしているデザートがある。それが、岩屋館自家製の手作りヨーグルト!!!
よくある市販のヨーグルトよりはプリンに近い弾力があって、すくって食べるととろっとした甘味がヨーグルトそのものに感じられてとても美味しくて一口でファンになってしまったのだ。はじめて食べたときは、美味しすぎて旅館の方にも思わず御礼を伝えたほどなのだが、今回もやはりこの美味しい‼︎という感動を伝えずにはいられなかった(^ ^)
ゆっくりと朝食をいただき、のんびりとしてからチェックアウトを済ませて、最寄りのバス停まで再び送迎していただいた。この日も前日と同様に空が青くて、空気が凛としていた。⬇︎食事を味わって食べて、自分たちの他に誰もいない温泉でぼぉ〜っとして、これから先の楽しみを話をする。
こういう時間は年齢などに関係なく、気持ちを前に向かせてくれるし勇気づけてくれるな〜とパワーチャージできた旅となったのだった。
親になっても、人生の折り返しを迎えるにあってもなお、これからの自分自身のライフ&キャリアの楽しみについて具体的にイメージできたり、語り合えたりするひと時は、自分自身を前向きに勇気づけてくれたような気がする。
子どものこれからについて親として楽しみを見出すことは素敵なことだが、今を生きる自分のこれからに例え些細なことであっても喜びや楽しみやを見出すことも同じように、これから豊かに生きていく上で大切なことなのではないだろうか。