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国内のインターナショナルスクールに子どもが通っている親が考えるインターのイメージとリアルについて!

・インターナショナルスクールを、一括りに語れない理由!

東京都港区のインターナショナルスクールが経営トラブルにより閉鎖されたニュースのコメント欄なんかをみていて、改めて「インターナショナルスクールとは!?」という多くの人の共通イメージが、「教育費高い」+「英語教育」の学校ということで一括り(一緒くた)にされて語られているんだな〜ということに気づいたえっさん。

我が家では子どもを1歳1ヶ月から通わせており、現在のインターナショナルスクール(以下、インター)で実は、3校目となる。これまでの転園の経緯としては、1回目は、仕事の本格復帰からの預けられる時間数の問題で転園。2回目は東京から大阪への引っ越しの問題で転園をした中で、「インターってこういう学校だよね」と言える共通する特徴があまりにも少ないな〜と感じたのだ。
そこで、今回は多くの人が抱くインターのイメージと今通わせている中で感じるリアルについてこれまでの実体験をもとにご紹介できればと思っている♫

そもそもインターは、日本に在住する外国籍の子どものための教育施設(就学前・初等部・中高等部)として設立・発展してきていて、一般的には英語で教育が行われる学校というイメージが強いと思う。しかし、英語に限らずフランス語やスペイン語、ドイツ語、日本語、多言語ミックスのインターも存在する。

国内のインターに通う子どもは、ひと昔前までは外資系企業のヘッドオフィスから日本法人に異動となり仕事をする役員や社員の子どもだったり、外交官の子どもであったりといわゆる「エグゼクティブ」と呼ばれる外国籍の方のお子さんが在籍している学校が多かった。
なので、その当時の印象だと「インター=お金持ちの子どもが通う英語の学校」というイメージが定着したのかもしれない。当時は、日本人の親がネイティブなみに英語を話せたり、近い将来での海外暮らしが前提になかったりした場合、門前払いをされるような敷居が高いインターも多く存在したようなのだ。

しかし、現在においては息子がお世話になっている「キンダーキッズインターナショナルスクール:https://www.kinderkids.com」もその1つだが、日本人経営者が日本の子どもたちをターゲットに、展開をしたインターナショナルスクールに親からの需要があったりとインターに通う子どもやニーズも変化をしており、入園する子どもも家族の誰かが外国籍の子どもに限らないことが多い。
なお、以前プリスクールについてブログで書いたのだが、日本人の未就学児を対象とした英語での保育施設の場合はインターというよりはプリスクール(もしくはインターナショナルプリスクール)と言ったほうが厳密には正しいようだ。(⬇︎下記参照)

英語のインターナショナル(プリ)スクールであれば、運営母体がカナダや、米国、イギリスといったように各国の教育カリキュラムをベースにしていたり、国際バカロレアのカリキュラム(⬇︎以下、ブログ参照)に準じていたり、あるいはモンテッソーリ教育のようなグローバルで評価されている教育法に準じていたりと、それぞれの学校によって全く異なる特色ある教育方針に基づいて運営されている。そのため、だいたい9月はじまりの学校が多いものの、期初や学年についての考え方もバラバラであったりする。日本の保育園や幼稚園をそれぞれ比較する以上にその教育内容は1校、1校、全く異なっているといっても過言ではないかもしれない。

そのため、当然ではあるがインターってこういう教育カリキュラムだよね?こういう雰囲気だよね?ということが同じ運営母体ではない限り、学校名が異なると一括りで伝えることができないな〜と思っている。

・では、共通するインターナショナルスクールの特色とは!?

現在通っているインターを含めてこれまで以下のような特色あるインターにお世話になってきた。

<1校目>

欧州のインターナショナルスクール(国際バカロレアと運営母体の国のカリキュラムの併用)【→両親もしくは父母のどちらかが外国籍の子どもが多い】(参照ブログ:https://life-careerblog.com/international-nursery/
<2校目>

モンテッソーリ教育をベースとしたインターナショナルスクール(異学年混合のプロジェクトベースのカリキュラム)【→両親のどちらかが外国籍の子どもと両親日本人と思われる子どもが半々くらい】
<3校目/現在>

日本に暮らす子どものためのインターナショナルスクール(時代の変化に即した完全オリジナルのカリキュラム)【→両親日本人と思われる子どもが多い】

今、振り返ると見事に特色が異なる学校にお世話になっているわけだが、よくよく考えてみると共通して語れることがないわけではないな〜とも思う。
まず、共通して言えることは認可外の施設であるということ。それはすなわち、日本の認可基準に基づく制限や制約が少ないということは言えるかもしれない。認可外であると、カリキュラムや子どもが体験できることの自由度が高いということは言える。
これまでも、英語のフラッシュカード(毎日)やお菓子や料理作り、STEAM教育を意識した科学実験やアートプログラム、外での郊外学習の充実、Web制作やタブレットを活用したインターラクティブな学習など様々なアクティビティをどのインターでも楽しむことができた。
また、国際色豊かなイースターイベントに、施設規模を生かした園内の大きな体育館での運動会、大規模なハロウィンパーティーや会場貸切でのクリスマスイベントなど各シーズンに合ったイベントにも力を入れている印象がある。もちろん、各インターによって規模感や内容は違うものはあるにしても、とにかく預け時間内で取り組んでくれるカリキュラムの充実度については、どのインターでも満足度が高かった
現在、お世話になっているキンダーキッズでは、幼稚園で言うところの年少以降のタイミングではほとんどの月で校外学習の機会を設けているなど、体験を重視したカリキュラムが充実しているのも魅力だったのだ♫
また、園内で実施される課外のカリキュラム(アフタースクール)も同様に充実していることが多く、日本語教室や体操教室、サイエンス、小学校受験の対策まで送り迎えなしで実施してもらえるのは非常に助かるな〜と感じる。
もう1つ認可外の施設であるが故の共通する特色としては、子どもを預けるために就労証明が必要がないこともあり、保護者が就労中であることが必須ではないということも共通している。
そのため、えっさん自身は育児休業期間中にフリーランスとして副業をしていた期間もあったし、復職した今もフルリモートで自分の好きなタイミングでフレキシブルに仕事をしていることもあり、仕事を調整して子育てから離れた自分のための時間を作ることが出来ている。この自由時間について、誰に気負う必要もないのはインターに子どもを預ける上での保護者側の魅力の1つかもしれない。

次に、園内でのルールについてはやはり各々で全くことなるのだが、連絡手段や日々の様子については共通してアプリでの管理であることが多いことと、プライバシーへの配慮があるということも共通している。
そのため、芸能人や著名人のお子さんがインターに通うケースが増えている背景には、こうしたプライバシーへの配慮があることも魅力としてあるのかもしれない。親が許可していない場合、アプリにアップされる子どもの画像にモザイクがかかっていたり、名前が全く分からないようになっていたこともあった。
また、日本の園でもアプリの導入が進んでいるとはいえ、えっさんの周りの友人ママたちは未だ先生たちとは手書きの連絡帳でのやりとりが主流だと聞く。アプリ上で、毎日の様子や写真データ、請求管理、各行事のアナウンスなどについて知らせてもらえたり、こちらから出欠連絡をはじめメッセージを送ることができたりするのはとても便利だな〜と感じる。

さらに、他の共通点があるとする平日の休みが多いことだろうか。欧州系のインターだと通常カリキュラムは7月早々には終わりサマースクールがはじまったり、冬休みも春休みも、その他行事毎の平日の休みも多いので、その都度、◯◯スクールとった感じで、別途追加費用が必要だったりするケースがある。そのため、両親ともにフルタイムでの共働きだとこの平日の休みをフレキシブルに確保したり、シッターの方をお願いしたりすることが、課題になるかもしれない。保育園よりは幼稚園に子どもを預けることを考えている保護者の働き方と相性が良いとも言える。

その他、気になる費用面だがこれもインターによって費用の幅が広いので、正直インターで共通しているとは言えない。それこそ、海外からの要人のご子息だけが通っていた時代は庶民には手の届かないところだったかもしれないのだが、今はフルで昼食込みで預けても毎月10万円台のスクールも多い。フルタイムの場合は年間120万〜500万程度と大きな幅がある。幼稚園と同じ時間帯でお願いする場合は、月10万未満だったりと扶養枠内で働いた金額でも預けることが可能なインターもある。
また、認可外保育施設における幼児教育無償化の対象になるインターの場合は、年少と同じ4月のタイミングから最大月3.7万円の補助を受けることができるので、もちろん安くはないけれど入園を検討できる保護者の層も広がってきていると言える。
ただ、費用に関してのデメリットとしての共通点として、初期費用がかかることは共通している。入園時に入園一時金や登録料や施設費といった項目で、どれだけ少なくとも初期費用で10万以上かかってくるケースが多いことだろうか。
そのため、転園することは出費面でも痛手なので、できれば預けた以上は同じインターで子どもが楽しく毎日を過ごすことができるようインター選びはより一層、慎重に検討されることをお勧めしたい。

・1歳からインターナショナルスクールを選んだ理由!

以前に本ブログの中で触れたこともあったのだが、今回改めてなぜ子どもを小さいうちからインターに通わせることに決めたのかについて最後に改めて触れておきたい。以前ブログに綴った理由の要約部分の引用はこちら⬇︎

国境のボーダレス化が加速する社会の中で、多様性を自然と受け入れ、異なるバックグランドを持つ人たちと協働して社会の課題解決に取り組んで欲しい。その中で自分が得意とする理数の専門性をもち、創造的な人に育って欲しいという思いの中でインターを選んだ。

今も基本的な想いとしては変わっていないものの、そこまで理数の専門性にこだわっているわけではないな〜と思っている!また、英語はあくまで世界中の人と自分の専門性をもって協働して仕事をする上での1つのツールであって、英語習得を一番の目的とはしていないということなのだ。
実際、多様なバックグラウンドをもつ子どもがいて、同じインターの多国籍の先生や子どもたちと一緒に探究に重きを置いて何かに一緒に取り組むという経験が本人にとってプラスの刺激になっているだろうことは肌で感じることができる。
また、インターに3校入園したことでの改めての気づきとしては、インターのカリキュラムや体制は時代の変化に敏感で、常にアップデートされるところが多いので、時代や世界の変化を感じやすいというのも魅力だと感じる。また、自らが教育方針に共感するカリキュラムの施設を、比較的自由度高く選ぶことができるのも魅力だ。
オーナー経営者が強い想いと覚悟で立ち上げた新興のインターも多いので、教育への感度や機動力が高い学校も多いように思う。
ただ、注意点としては先の閉鎖された港区のインターのように、経営母体の資本力が脆弱だったり経営管理能力に疑問や懸念がある場合に、金銭トラブルが起きる可能性が認可園に比べると非常に高くなるということだろうか。そのため、経営基盤の確認をしっかりと行い、年払い等での一括の学費の支払いには充分に気をつけて、インターを選んでいただきたいということも重ねてお伝えしたい。やはり『教育は人なり』なので、先生方の離職率が非常に高いところはまずもって危険だと思って良いかもしれない。

さて、英語習得が一番の目的ではないと言っても英語の習得を一番に期待している保護者の方も多いと思うので、2歳7ヶ月時点でのリアルな語学力もお伝えできればと思う。
英語での教育環境を通じて今のところ英語と日本語と両方で自分の状況や感情を、その時のシーンに合わせて使い分けて簡単な文章(ワンセンテンスが多い)で相手に伝えたり、話すことができるまでに順調に成長をしてきてくれている。
日常的な動作やおもちゃ、色や乗り物、動植物や虫など、日本語と英語の両方で言える言葉も各言語でぞれぞれ500語以上は話せるので、年齢の平均値はクリアしているようだ。言語能力の発達についても本当に子どもの個性にもよるのでなんとも言えないが、息子の場合は家でもインターでも積極的に言葉でのコミュニケーションを取り続けているので、言語能力に関してはただただすごいな〜と子どもの成長に感心するばかりなのだ。
また、英語の情報に触れることも日常なので、例えば同じ絵本の読み聞かせを日本語と英語でしてもどちらも普通に受け入れ、聞いてくれる。こういうことが字の読み書きができるようになったタイミングでは、本や各種媒体の内容を日本語であっても英語であっても抵抗感がなくキャッチアップできるようになるのかもしれない。そうすると、自分が知りたいと感じた世界についての情報収集能力の面で、非常に有利に働くのではないかという期待感もある。

現在のキンダーキッズでは、英語は名詞よりも、よく使う動詞を。大文字よりも小文字の習得を優先するなど利用頻度の高さを意識して英語学習が行われている。実生活での活用頻度を分析して、日常的によく使用する実用性の高い読み書き、会話力を早期で習得できるよう毎年改善を繰り返し、カリキュラムをアップデートしているということだった。その結果、卒園する頃には英語を母国語とする現地の小学校2年生と同等の英語力が身につくようカリキュラムが工夫されている。さらに、英語圏にある海外のキンダーキッズは現地での認可保育園としても大変人気があり、何人もの英語を母国語とする親の子どもたちが入園を待っている状態なのだそうだ。
こうして日本発のインターのカリキュラムが海外でも高い評価を受けていることを知ると、これからの国内の未就学児からの教育のあり方にも未来を感じることができるのではないだろうか。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

インターだから、保育園だから、幼稚園だからという言葉では、どの施設も決して一括りにして語ることはできないのではないだろうか。経営母体も教育カリキュラムも、先生たちも全く異なる施設を同じ文脈で語ることは非常に難しい。けれど、共通する特色がないわけでもないし、メリットやデメリットそれぞれあるのも現実だ。インターだからという発想ではなく、子どもが日々を過ごす場所としての本質的な価値や目的がどこにあるのか。未就学児のうちは特に親世代の意向が大きいからこそ、しっかりと軸をもって1校、1校、自分の目で見ていきたいものだな〜。

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