・自分がやりたかったことをできる充実感!
確かえっさんが中学生のときだったと記憶しているのだが、書道の時間に自分の座右の銘を筆で書く時間があった。
そのとき、選んだ座右の銘が「晴耕雨読(せいこううどく)」なのだ。晴れた日は田畑を耕して、雨の日はお家で読書するという意味と、田園で世間の雑音からのがれて心穏やかに生活するという意味がある四字熟語。当時から変わらず、えっさんは今でもこの「晴耕雨読」的Life &Careerに惹かれるものがある。
以前こちらのブログでご紹介したZ世代の友人⬇︎が、有言実行で今年の3月末で大企業を退職し4月から個人事業主として心機一転農家として独立を果たしたので、その現場に先日お邪魔させてもらった話を本日はご紹介しようと思う!!
この日は炎天下だったのだが、農場をやっている茨城県つくばで待ち合わせをして車で野菜の苗の買い付けと実際の農地にお邪魔し、野菜の収穫をさせてもらった!!
車中でえっさんが「事業をはじめるって想定外のことも多いから、この3ヶ月くらいでも大変なこともあったんじゃない?」と聞いたら、友人は「そうですね〜実際、役所にも行って事前に確認をとっていたはずの補助金が、いざ申請するタイミングになって今期は申請できないことが分かったり、野菜を買い付けてくれていたレストランがコロナの影響もあって野菜を買える状況ではなくなって納品できなくなったり、色々ありますね〜」と返答をしてくれた。
けれど、表情も明るく話しており、その話の後にこう続けてくれた。「ただ色々ありますけど、自分がやりたかったことをやれているので、そこはすごく満足していますね」と力強く話をしてくれたのだ。
農業をはじめた当初からどのくらいの工数で、どのくらいの野菜を収穫できるのかのデータを精緻でとっていたり、野菜のえぐみが減ると言われる手法を取り入れた栽培の実証実験をしたりと、データを取りながら試行錯誤している姿もZ世代らしいなと感じた。それでいて、天候などの自然と格闘しつつ数値では取りにくい変数とも向き合い、トライ&エラーで日々逞しく過ごしている姿を感じて、えっさんはとても前向きなエネルギーをいただいた。
この炎天下でも日々忙しく仕事をしている様子だったので、えっさんが「休みはどうしているの?」と聞いたら、「雨の日は、思い切って休むようにしています!」と返答があった。それを聞いて、まさに「晴耕雨読」な生き方をしているんだな〜と友人の生き方に尊敬の念が湧いてきた。
・太陽の光を浴びて、健康な土から作られてる野菜たち
農業について何の知見もなかったので、友人の話を聞くのがとても新鮮だった。例えば、一緒にきゅうりの苗の買い付けに行くことで、野菜の苗を専門に育てている「育苗」という農家があることを初めて知った。他にも無農薬で栽培していても、無農薬という表示を使うことは日本では禁止されていること。「有機」、「オーガニック」といった表示の認証を取るには厳しい審査が必要なことなどとても学びが多かった。
友人は新規就農に向けて自ら行動していたときに、知り合いのつながりで紹介してもらった無農薬栽培で長年実績がある農家の方から農地や農機具を貸与してもらって、無農薬栽培のノウハウを教えてもらいながら農業を営んでいた。
えっさんはてっきり友人が元々農業についてはある程度知見があるものだと勘違いしていたのだが、実際に野菜を自ら育てるのははじめてで、無農薬独自のノウハウ以外のことは自分で調べながら泥臭く試行錯誤しているのだと聞いて、ますます尊敬の念が湧いてきた。
日差しを何も遮ることがない広大な畑にお邪魔して太陽を浴びていると、とても暑かったのだけど気持ちが不思議と穏やかになるのを感じた⬇︎
畑には野菜の種類も多くて、なかなかスーパーには出回っていない野菜もあって面白かった。現在、育てている旬の野菜の詰め合わせも市場で販売していることから、色々な野菜を詰め合わせできるよう収穫時期もズラしながら細やかに納期も管理していた。1つの野菜を作るのもプロジェクトの連続だな〜と実感した。
こちらはコリンキーという生で食べられる栄養満点のかぼちゃで、通称サラダかぼちゃとも呼ばれている⬇︎実際、サラダで食べてみたらコリコリとした食感で甘味もあるため、子どももぽりぽりと食べてくれていた。
他にも種ごと食べられる珍しい小玉スイカの栽培もしていて、これはこれから収穫ということでかなり楽しみ⬇︎
もちろん、ナスやきゅうりにトマトなどよく知っている野菜も栽培していたのだが、栽培方法はもちろん品種や彩りなどにもこだわっていて野菜を観察しながら話を聞いているだけでえっさんは面白くて、ついつい帰りの電車の時刻を忘れてしまうほどだった。
友人が最後に収穫の体験を用意してくれていて、きゅうりやトマトをその場で収穫して丸かじりさせてもらうことができた⬇︎こういう体験はもう記憶にないくらい久しぶりでとても楽しく、水々しくて食感もコリっとしたきゅうりの味が今こうしてブログを書きながらも蘇ってくるほどに美味しかった。
トマトは、その場で食べ比べをさせてもらうことができた。フルティカという中玉トマトにイエローアイコというミニトマト。彩りも味わいもトマトによって、こんなに違うんだな〜ということを食べ比べすることで実感した。
帰り際に実際に畑を耕すのに使っているトラクターも見させてもらったのだが、たくさんのレバーがあってAT限定ペーパードライバーのえっさんには極めて難易度の高そうな運転技能が必要そうで怯んでしまった。
友人に「操作がめっちゃ難しそうなんだけど」と言ったら、「大変なのははじめだけで慣れれば、大丈夫ですよ!」と快活に返答をしてくれたのだが、人にはどうしたって得意不得意というものがあって、えっさんが慣れるのと友人が慣れるまでの時間には大きな隔たりがありそうだな〜としみじみと感じた。笑。
・「稼ぐ」ことの大変さと面白さを実感する友人
帰りに段ボールに詰めてもらった野菜の紹介とレシピつきの「野菜セット」を受け取り、友人にまた近く子どもも連れて来ることを約束して、帰路へと着いた。
友人が帰りの車の中で、「1から稼ぐって本当に大変だな〜って実感しています」と笑顔で話していた。えっさん自身もスタートアップで事業を立ち上げた当初、いち会社員のときには感じなかった1万円稼ぐことの大変さを痛感したことを思い出し、「本当にそうだね〜」と共感しながらも、友人ならきっとこれからますます良い出会いにも恵まれて、進みたい方向に事業が展開していくのではないかな〜という予感もその話を聞いたときに同時に感じた。
えっさんはこのたった半日の貴重な体験を通じて、野菜や果物に対しての自分の意識がかなり変わったことに気づいた。これまでスーパーなんかで「野菜高いな〜」と感じていたのだが、今は大切に育ててくれた野菜に心から感謝し、しっかりと余すことなく味わって食べようという意識になっている。
値段にしても、野菜を育てるためのコスト(苗の値段や、肥料、人件費、農機など)だけを考えても、野菜1つの利益がとても小さいな〜と感じてしまうほど手間暇がかかっていることを実感したことも大きいかもしれない。
えっさんは「野菜セット」に入っていた11種類もの野菜をお手製のレシピも参考にしながら、できるだけシンプルに野菜の味を感じらるような食べ方で調理してみた。
例えば⬇︎の中玉トマトやスイートバジルについてはマルゲリータピザを作って、休日に家族みんなで食べることにした!!
焼き上がりはこちら⬇︎夫も「うん、美味しい!!」とシンプルに応戦してくれて、子どももバジルは初体験だったのだが、難なくパクッと食べてくれて驚いた。こんな風にシンプルに野菜の味を楽しむ時間っていつもの日常に華を添えてくれる幸せな時間だな〜と感じた。
最後にご案内♫
なんと今回ご紹介させてもらった友人の土からこだわって丁寧に栽培されている野菜は、こちらのECサイトから購入して実際に自宅で味わっていただくことができる⬇︎
ぜひ、Z世代の若者が丹精込めて作った色鮮やかで新鮮で、身体に優しくておいしい野菜をあなたにも味わってもらえたらえっさんとしてはとても嬉しい(*^^*)
自分がやりたかったことを晴耕雨読という人らしい生き方をしながら実現している友人からは、会社員時代とはまた違った自然体の陽エネルギーが出ていた。稼ぐことは自分で事業をするのであれば大抵はじめは予想外の連続で大変さは付き物だ。しかし、自分がやりたいことを実現できている実感がある友人からは充実感と前を見据えながらも足元もしっかりと固めて歩んでいく覚悟を感じた。もし自分が晴耕雨読を実践することが難しいのなら、こうした覚悟を親世代として応援することで自分の心も豊かになるように感じたのだった。