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知られざる「プリスクール」の世界!0歳の息子を連れて見学に行ったら、日本の教育の課題がクリアになったぞ!

・プリスクールとは?

息子と夫と3人で家の近くにあるプリスクールに見学に行ってきた!息子には小さいうちからのびのび育ってもらいたいな〜と思うのだ。そんな中、えっさんが住んでいるエリアでも顕著になっている中学受験や、詰め込み型の教育とは異なる、子どもの特性を伸ばす教育を探していると辿り着いたのがプリスクールだった。

今回見学予約をした「プリスクール」に行ってみると、設立者のオランダ人の園長先生が英語と片言の日本語で丁寧な説明をしてくれて、その考え方にすごく共感したのでますます好意的な気持ちになってしまった。
園長先生はなんと幼少期〜高校までずっとモンテッソーリ教育の学校で教育を受けてきたとのこと。
その経験をベースに、日本にやってきて詰め込み型の教育に疑問をもつようになって「プリスクール」の設立をするに至ったとのことだった。

「プリスクール」とは、日本においては未就学児を対象に英語で保育を行う施設のことを指すようだ!
欧米だとプリスクールは日本で言うところの「保育園」「幼稚園」と同じ意味になる。

「インターナショナルスクール」と「プリスクール」は混合されることが多いらしい!!
えっさんも理解をしていなかったのだが、聞いたところ「プリスクール」が日本の子どもたちを対象にしているのに対して、「インターナショナルスクール」は基本的には英語を母国語とする子どもを受け入れる学校を指す。
今回行ったところは「インターナショナルスクール」でも「プリスクール」でもない「インターナショナルプリスクール」に分類される場所なのだが、小学校や中学校のあるインターナショナルスクールに併設されている小学校に通うまえの子どもが通う系列の部門を指すとのこと!

実際に見学した日は、日本人の子どもが一番多く、あとはフランス人や、中国人の子どももいて言語も母国語が英語ではない子どもの割合が多かった!!
先生は、日本人の保育士の方が1名とあとは全員が英語のネイティブスピーカーの人たちばかり。
えっさんが見学した時は約20名の3歳〜5歳くらいの年齢混合のクラスに、3名のネイティブの先生が一緒になって遊んでいた!!

・教育方針が令和を先取っていた!

説明を聞いて非常に興味深かったのは、その教育方針だった。
園長先生曰く、日本人は小さい頃から詰め込み型の勉強を強いられていて、それ自体が子どもの本来もっている心身の豊かさを損ないかねないということだった。

実際、モンテッソーリの学校で幼少期を過ごしてみると小学校の時までは宿題もなく、木に登ったり、川で遊んだり、自然の中を駆け回って、遊びを通じて興味があることをどんどんトライして過ごしたのが、本当に自分の人生にとってラッキーなことだったと生き生きと語ってくれた。
また、学校から帰ってからは家のお手伝いをして、好きな本を読んで、また一緒に料理を作ったり、そうした家族との温かな経験が、自己肯定感を育んでくれたそうだ。

しかし、このプリスクールはモンテッソーリ教育の教育施設ではないのだとも言っていた。
モンテッソーリの幼稚園は園内がとても静かなのだそうだ。それは、子ども一人一人が自分の仕事をすることに時間を割くため、集中していることを邪魔せず見守る姿勢を大事にしているから。子どもたちは黙々と自分の「仕事:ボタン付けをしたり、果物を切ったり、計算をしたり」をするので、シーンとしているようだ。

けれど、このプリスクールでは少人数のチームで一緒にプロジェクトスタイルで遊んでいて、わいわいとした小グループがいっぱい出来るそう。小さいうちから年齢を混合にすることで、年齢が上の子どもが小さい子どもを教え、そのことで自己肯定感を育む循環を作っているとのことだ。小さい子どもも自分も年齢が上になったら、下から慕われる思いやりあるリーダーとして教える立場になることをイメージするようになるそうだ。
こうした助け合いの中で、子どもが自然な形で社会性を身につけていくことを大事にしているそうだ。

また、教育内容としてはモンテッソーリ教育の理念を大事にしながらも、PBL【Project Based Learning:プロジェクト型の学習。日本語訳は、「問題解決型学習」「課題解決型学習」】を採用しているようだ。
日本の2020年の教育指導要領にも盛り込まれた「探求学習」スタイルをすでに取り入れて日々活動しているとのこと。子どもたちのやりたいを尊重して毎日過ごせるように工夫していた!学びについては当然、子どもによって得意不得意があるので、得意なものはどんどん先に勉強を進めていくし、苦手なものはゆっくりと理解出来るようになるまで留まって勉強して大丈夫なので、個人に合わせたカリキュラムになっている!

また、STEAM教育【科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念】にも力を入れているそう。
実際に2歳から使っている専用タブレット端末内の数学のアプリケーションも見せてもらったのだが、インターラクティブな操作性とゲーム性の高さに驚いた。タブレット内に子ども一人一人の実施履歴がそのまま保存されており、どういうプロセスでどんな回答をして、どのくらいの時間をかけたのかが一目瞭然となっていた。
タブレットについては年齢別に、時間制限が決まっており、都度保存された内容を先生たちがチェックをしてアセスメントするような流れになっていた。

さらに食事についてもこだわっていた。教育する上で五感を大事にしていることから、オーガニック食材でアレルギーにも対応をしており、ラザニアやクスクスなど食感も楽しめるような世界各国のメニューが日替わりで提供されると言っていた。

子どもがいかに自発的な欲求からくるやりたい!を見つけ、遊びを通じていかに今の複雑な世界を生きる力を学んでいくのか。このプリスクールには、そうしたヒントがいっぱい詰まっているようにえっさんには感じた!!
なお、プリスクールにいる間は英語のみでのコミュニケーションとなるので、必然的に英語力は身についていく。

・プリスクールの概算費用

そんな楽しそうな「プリスクール」だが、残念ながらまだ日本においては認可外の施設となる。
そのため、3歳からの無償化の対象からも外れ、補助金も非常に限定的な現状なのだ。

見学に行ったところは、「こども園」スタイルを採用していて、一般的な幼稚園の時間帯だけでもOKだし、18時までの保育園の時間帯も含めて子どもを預かってもらうこともできる。
また、入園については4月からなど決まりはないため、いつでも入園希望を出すことができるのだ。

2020-2021年  3歳〜6歳【9月基準】

平日5日間の昼食込み
9時〜14時まで 71,500円(税込)/ 月
9時〜18時まで 99,000円(税込)/ 月

その他に、入会金が1回のみ 99,000円(税込)と年間教材費が22,000円(税込)が別途かかる。

なお、1歳から入園が可能で、1歳〜3歳で9時〜18時まで預けると110,000円(税込)/月がかかるようだ。

仮に3歳から入園させた場合の初年度費用は、約130万円となる!!
もっと補助金の範囲が広がってくれることを願うばかりだが、日本の詰め込み型学習の課題解決の糸口をえっさんは見学させてもらった「プリスクール」に見出すことができて、視界がクリアになったような気がした。
仮に「プリスクール」に通うなら習い事は要らないわ〜と思えるレベルで内容の満足度は高かった。

最後に気になったポイントを書いておくと、ネイティブの先生の指導レベルがバラバラかな?という印象。
もちろん、どんな日本の幼稚園・保育園でも先生の個性は様々なので特別気になるわけではないのだが・・・
モンテッソーリ教育の幼稚園のように全員がモンテッソーリ教育の資格をもっているわけではなく、あくまで園長先生の掲げる理念と教育方針の共感ベースで先生を集めているので、まだ園長先生が目指したい教育を体現できる先生ばかりではないのかもしれない。

例えば、「今日は暑いね〜」とみんなで天気の話をしていて、「Many Hot」とすかさず言った子どもがいたのに対して、直ぐに「Not Many」と否定から入って「Super Hot」と訂正をしている様子なんかも見られた。
否定から入らないのがモンテッソーリ教育の大事にしている要素でもあると思ったので、人材育成というのはどこも同じように課題があるのかもしれないなぁ〜なんて思いながら様子を見ていた。

えっさんも園長先生に、先生をどうやって集めているのか聞いてみたら小学校になってくるとその道のプロフェッショナルの先生を専任ではなく、その授業単体で講師のようなスタイルで来てもらうようにしているようだ。
確かに、専門科目については専任で雇うにはリスクが大きいよね〜と納得の回答だった。

今日の子どもが豊かに生きるヒント!

「探求学習」の重要性が日本でも叫ばれるようになったものの、義務教育や認可の教育機関では実践されるまでに時間がかかる現状がある。しかし、子どもの成長は、日本の教育が時代に追いつくことをなかなか待ってはくれない。であれば、自ら自発的にこれからの時代を生きる上で必要なSTEAM教育やPBL、子どもの特性を伸ばす教育スタイルを大事にしてる教育機関や施設にも目を向けてみると視界も広がるのではないだろうか。こうして動いていく中で、子どもが豊かに生きていく上で大事にしたい教育のヒントが見つかったらいいな〜。

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